キャンピングカー山形3 蔵王登山、蔵王温泉新左衛門の湯、道の駅では餃子フェス

キャンピングカー

百名山の初心者ランクに分類される蔵王を登頂することは今回の旅の大きな目的です。ぐずついた天候が今後も予想されるため、本日が唯一の晴れかもしれぬ。アタックチャーーンスと考えました。

道の駅「米沢」を早めに出立し、9時前に蔵王ロープウエー「蔵王山麓駅」に到着。

クルマはまばらです。

9時15分の便に乗ります。

客は我一人、か。なんか申し訳ないような。2つのロープウエー往復で3,800円。

初心者のコースとはいえ、ちゃんと登山の格好はしています。

「樹氷高原駅」からは3分に1本と頻発している少し小ぶりなゴンドラに乗り換え。

当然ひとり旅。土曜日なのにこれかよー。うれしいけど。

眼下には有名なスノーモンスター、樹氷の群れが見えるところ、もちろん厳冬期のハナシ。

「地蔵山頂駅」が終点です。

ん-上はガスがかかっているな。

巨大なお地蔵さんが迎えてくれます。

天気は回復傾向にあることを信じて登り始めます。

熊笹が密生して一人しか通れない道、斜度はやさしいものです。

ほどなく視界が開けます。

これが地蔵山1,736m山頂?

このあと、尾根伝いの気持ちのいい石畳が展開します。前方にガス、振り返れば青空です。

尾根のピークを過ぎると下り坂。下りきった鞍部が「ワサ小屋跡」。ここまでロープウエー終着駅から30分。

ガスの目が粗くなったような気がします。視界が徐々にくっきりとして頂上も見えます。

この、岩を敷き詰めたような道、歩きやすいんだか歩きにくいんだか、とにかく息が上がる斜度ではありません。

山頂に直登するルート入り口に気づかず、いつの間にか巻道を歩んでいたのでした。おかげでなだらかで気持ちいい。

避難小屋がある所。これが蔵王の主峰「熊野岳」山頂かと思ったら違う。

地図で確かめると、ここから全く平らな尾根を500m西に行ったところが山頂でした。もう平らな道なんて500mだろうが苦になりません。

これが山頂、1,841m。平らだ。所要1時間10分ほど。

ちょうど霧が発生する地点なので360度のうち180度が霧です。

ここから蔵王名物の「御釜」を見に行きます。

広大なる「馬の背」まで降りると遮るものもなく風が強い。規制のロープから下をのぞくと、ありました。

馬の背から下った強風が霧を吹き飛ばすのでカルデラ湖に霧はありません。いい色している。

外輪山のように馬の背は2㎞は続いているだろうか。反対側からも人はやってくる。こちらは駐車場から登山をせずに御釜を見に来れるようになっていて軽装の人も多い。

馬の背から頂上部を望む。どちらも広大、なだらか。

実にやさしい百名山。あと10年たっても登れそうだ。

避難小屋まで短く直登します。青空がまぶしい。

そして下山します。

ポール(ストック)は下りのみ使うことにしています。ゴロゴロした岩の階段は登山靴とポールがあれば気持ちよく降りることができます。

「ワサ小屋跡」に戻ってきました。ここから一山超えれば20分足らずでロープウエー駅に着けますが、ガイドブック(日本百名山・山あるきガイド)によると、左に折れて、「いろは沼」経由でロープウエー一つ分の距離を歩くのがよろしい、とある。

体力に余裕を残す山行だっただけに、少し回り道も悪くないと、左に折れることとしました。

基本的に人一人が通れるだけの細い道。ガレ場もあります。この先、熊笹が密生するけもの道的な様相となります。

たぶん今日は私の前に通った人は一人だけ。足跡でわかります。若干の後悔。何しろ藪が背丈以上のところもあって、両手のストックで笹を払いながら、下のゴロタ石に滑らないように慎重に足を下ろさなければなりません。鈴を身に着けていない私はクマよけのためにわざと石を叩いたり、演歌をうなったりしました。うーむ人が来ないわけだ。下りというのが救いだけど。

40分ほど格闘してようやく視界が開け、「いろは沼」到着。

上から降りてくるのではなく、下から登ってここまで来たら引き返すのが正解ですね。ガイドブックは意地悪ですね。

でもわずかに紅葉が

熊が食べそうな赤い実も、

心和む光景ではありました。

このコースの最終盤はゲレンデを歩いて下るというもの。

大した斜度でもないのにこれが地味にキツイ。

ようやく中間のロープウエー駅である「樹氷高原駅」にたどり着きました。ひとつロープウエー料金を損した形になりました。駅員さんは「歩いて下ったんですかー」と驚いた様子。

やっぱりガイドブックは意地悪でした。

さて、思わぬクタクタの山下りとなり、13時も過ぎたのでメシ。なんかあんまり店がないのよね。適当に入った店。風呂屋だけど食事だけでもどうぞ、とある。

かったるいので写真撮り忘れました。

ヒレカツカレーでした。

このうえは充分なる休養が、しかしその前に温泉も。

以前、蔵王温泉では200人も入れる有名な「蔵王温泉大露天風呂」に浸かったことがありました。まあでも動くのもしんどいし、なにより風呂から上がってごろっと休憩できる場所がないこともあってそこはパス。色々調べると、今いるこの温泉も悪くなさそうだ。一旦食堂を出てから風呂道具を持って再入場しました。

さすが蔵王温泉はPH2.1の強烈な硫黄泉。舐めると酸っぱいのなんのって、昨日に続いて体ヒリヒリです。この温泉(新左衛門の湯というらしい)も源泉かけ流しですが、肌が弱い人のために6:4に薄めた浴槽も用意しました、という親切ぶり。

念願の休憩所、畳にゴロンで眠ってしまいました。

ちなみに窓の外の青空、ウソのようにスカイブルーでした。

17時に下山、ふもとの道の駅へ。

昨年12月にできたばかりの道の駅「やまがた蔵王」。

何というオシャレな店内。

しかし、得意の物産店らしきものはなく、かわりに大きなイベントスペースがある。

わかりました。もともと生鮮食品館や飲食店がある広大なショッピングゾーンの横にある道の駅なのでした。物産店は必要ありません。それにしても広い。山形市民がみんな来ているんじゃないか。

道の駅駐車場を一部閉鎖してイベントをやっている。

全国名店の餃子フェスだと。

なんと、夜20時までやっていると。

道の駅が縁日になっている。酒もある。こんな幸せなことがあろうか。

オリオンビールに佐賀牛肉汁餃子、

このあと焼き蛤などいただき、〆は沖縄そば。若干、紅ショウガが薬臭いのが難点でしたが大満足。明日もここに泊まろう。

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