義母を新潟から横浜に移送?したのが4月。以来7月に一度、そして11月に二度目の新潟「家屋敷総点検」を行うことにしていました。ついでに旅行してきたら、との義母の言葉を受け入れてプチ旅行を仕込みました。
行先は佐渡。
妻は新潟生まれにもかかわらず、佐渡島に足を踏み入れたことがないという。晴れれば見える距離なんだけど。私はといえば41年前、父母兄の家族4人で日帰り旅行で行って以来です。
2024年11月4日(月)
3連休の最終日に東京発。
ゆったりと午後に出て夕刻に新潟着。駅で買った駅弁で夕食としました。日頃人気のない一軒家は寒いーー。
2024年11月5日(火)
新潟港佐渡汽船乗り場まで、バス乗り継ぎも面倒だからタクシー呼んじゃえ、と。
9時40分のジェットフォイルを予約しておりました。
船は2種類あって、カーフェリーが約2時間半、ジェットフォイルというBOEING社製ジェット水中翼船が1時間で佐渡まで運んでくれます。
こちらはカーフェリーの改札を待つ人の列。
いつも旅の出費を抑えるためにあらゆる割引手段を調べます。佐渡汽船の運賃で割引が使えるのは「さどまる倶楽部」という会に入会して、佐渡の宿泊施設を事前予約した場合くらいしかない。
入会しました。佐渡汽船料金はそれでもジェットフォイルが一人片道6,440円、カーフェリーで2,750円です。カーフェリーは安いけどジェットフォイルは高いなあーーー。1時間の移動手段としてはねえーー。
41年前も乗った記憶があります。海面から船底が完全に浮き上がるだけに小さい船だわな。
シートベルトをしてください、っていうのも変わっていない。
出発するとだんだん天気が良くなっていきます。新潟地方は曇り時々雨の予報でしたが・・。島影が見える頃にはすっかり晴れ上がっておりました。
日本海側の天気予報はなかなか信用が低い。もちろん、こういう嬉しい側にぶれるときもあります。
レンタカーを予約しておりました。Timesの一番安い軽。インディーズ系のレンタカー会社を除くと今、メジャー系では最安値の会社なのではないでしょうか。ん?「さどまる倶楽部」割引が適用できない?看板に偽りがありますねえ「さどまる」さん。
まずは港から近いところの「トキの森公園」へ。
入場料は@400円。
雨上がりで色づいた木々がクリアに見えます。
トキふれあいプラザで生きているトキが見られるという。
奥の方にいて小さく見える。
スマホのズーム目いっぱいでこれ。
3羽。2階に上がって双眼鏡で見るとはっきり見えます。顔の中央がこんなに鮮やかに赤いんだ。
翼を広げないと、あの何とも言えないピンクに近い「朱鷺色」は見えませんね。
そこそこに出て、昼メシ場探し。郊外に車を走らせても、ない。何もない。これから北のはずれに向かおうとしている中、飲食店らしきものがあったらすかさず入るべし。これは長年?キャンピングカーで旅をしている私が得た鉄則として身についたものであります。
何やら喫茶店らしき建物を発見して速攻入店。ラーメンが食べたかったけど町中華なるものはおそらく今後も存在しない気配を感じていました。
飲食店ってありがたいものです。
佐渡の北端を目指します。まあ大体は突端には灯台があるのですな。しかしどうやら行き過ぎた模様。
二ツ亀という名勝に到達。
なかなかによいではないですか。
下の砂浜まで降りる階段が続いていましたが、ここまでがすでに下っているのでパス。
たぶん上から見た方がきれいだと思います。
満潮近くと思われ、歩いて渡れる状態のようです。
さて、行き過ぎてしまった突端の灯台は(『弾崎(はじきざき)』灯台といいます)・・・NAVIによると駐車場もないが・・・5㎞ほど戻って・・・
あーなるほど、観光スポットではないみたい。
さらに車に戻って先へ進むと、もう一つの亀、大野亀です。
こちらは陸続き、夏は黄色い花「ガンゾウ」が一帯を覆うらしい。
西海岸をひたすら走ります。本土よりも早く日本海の荒波が打ち寄せる海岸は奇岩の連続。
狭い道が多い。観光バスだとすれ違いが厳しそう。北部佐渡はあまり観光ルートにはならないわけだ。
美しい海岸の「尖閣湾」はタイムオーバーで見ることはできませんでした。
今回のお宿「ホテルOOSADO」到着したのが16時過ぎ。相川地区の岬の高台にあります。
インフィニティプールがお出迎え。
足元には足湯が流れています。
チェックインカウンターの後ろに夕日が見えるラウンジが・・・さすがに昼は晴れましたが16時過ぎにはやや厚めの雲が覆い、サンセット見物はかないません。それでもウエルカムドリンク無料とくれば・・
シャンパンなぞ頂きました。
遅めの夕食を選択し、その前に佐渡おけさのプチ舞踊を堪能。
30分ほどのショーの最後に飛び入り参加で佐渡おけさ講習に参加しましたが、とてもその場で習得するのは難しい踊りです。優雅に見えて手足の動きと軸の回転は複雑怪奇。新潟出身の妻にはとてもかなわないのでした。
夕食は、まあ海沿いの温泉によくあるパターンですな。
予想できる料理とはいえ、質の高さは感じられました。おいしゅうございました。
21時30分より、ホテルのマイクロバスで行く、近くの人気スポット「北沢浮遊選鉱場」へのプチナイトツアーに参加しました。
今は使われなくなった昭和初期の遺構です。
近くで見るとなんかおどろおどろしい。この時間に訪れる他の客はいない。このホテルのためにライトアップしているんじゃないだろうか。
30分ほどでホテルに帰ると、小さいお稲荷さんサービスがありまして・・・
無料なものに弱い私たち。
ナイトツアーも無料、夜食も無料とOOSADOさん、がんばってますなあ。
2024年11月6日(水)
宿泊客はご多分に漏れずインバウンド、80%くらいかな。話す言葉は紛れもなく英語だけどどこか日本人っぽい顔立ちの団体さん。ホテルスタッフが言うにはハワイからの団体さんらしい。どおりで。
このホテル、温泉ではありますが、大浴場にほとんど人がいませんでした(いても一人)。日系人でも大浴場には慣れていないのか。ちなみに温泉は夕・夜・朝と3回入りました。4回以上入るほどの泉質ではありませんね。
今日こそは雨予報。しかし朝食時刻が過ぎたあたりから・・遠くに青空が。佐渡(+新潟市内)は天気予報を信じてはいけません。
ラウンジでのドリンク無料。すべての無料サービスをコンプリートしてしまう夫婦でした。
10時過ぎにチェックアウトし、近くの佐渡金銀山へ。
さすがにここは41年前に行った記憶があります。
2つの坑道跡入場券が@1,500円。まずは「宗太夫坑」。
うーむ、既視感満載。人形の動きも変わっていないような気がする。働く無宿人のセリフ「早く外に出て酒を飲みてえな。なじみの女にも会いてえ。」がウケる。いつの時代や?って江戸時代ですから。
寒いですよー坑道は。10℃くらいなのでダウンも必要です。宗太夫坑道を出ると入口に戻り、
もう一つの坑道「道遊坑」。こちらは明治以降の機械掘りの跡。
人形です。トロッコの軌道が敷かれています。
一旦坑道を出ると、有名な「道遊の割戸」。よく晴れてくれました。この有名な場所に日本人が少ない。「宗太夫坑」だけで時間がなくなるからか。
もう一回坑道に戻ります。「STAND BY ME」の世界です。ノスタルジックです。
穴から出ると途方もない青空。やるぜ佐渡。
相川地区を出て、(三角家の宿根木地区はあきらめて)砂金すくい体験で有名な「西三川ゴールドパーク」に向かいます。
ここでまたぞろレストラン問題が浮上します。さっとラーメンでも食いたい、との希望は無謀でした。飲食店が、ない。まったく、ない。ネット検索しても「臨時休業」「閉店」「なんや知らんけど開いてまへん」。
やっと見つけたカフェは街道を奥へ入った丘の上でした。「じんのび」さん。
できたばっかりか?やたらおしゃれじゃないですか。
ササッと食べて切り上げることはできなくなりました。普通のランチですが結構な時間をとられ、宿根木に続いてゴールドパークもあきらめることになりました。レンタカー返却を15時に設定していたため。
それならどこかで茶していこう。探し当てたのはすぐそば「ガレージカフェ・レンスポルト」さん。
ポルシェの旧車、いい感じです。
深いソファにずっぽり腰を落ち着けてついうたた寝・・・
ようやく?雲行きが怪しくなってきました。レンタカーを返すあたりで雨が降り出しました。傘もささずにここまで来られるとは思いもよらず。
帰りの船はフェリーを選択しました。16時5分発。
2等船室ごろ寝のじゅうたんです。毛布も借りて、これが暖かくて寝っ転がると気持ちいい。
2時間半の間、1時間近く爆睡。
カモメさん。オブジェではありません。デッキからのかっぱえびせん放り投げを切に期待しています。
1泊2日より長く島にいられるなら絶対カーフェリーを選ぶべきですな。1時間の椅子より2時間半のごろ寝、です。
船を降りると真っ暗。
新潟交通バスで新潟駅まで、それから越後線で帰宅しました。
2024年11月7日(木)~9日(土)
新潟西区役所でばあちゃんの住所移転手続き、家を見守ってくれている親戚への労い、旧友との再会(妻)、ご近所挨拶、買い物等であっという間に帰りの新幹線となったのでした。土曜の午前に東京へ向かう便はかなり混んでいていい席が取れず、ぜいたくにもグリーン車にしてしまいました。
さらに上のグランクラスも連結しているせいか?リッチ度抑えめ。
コメント