見たことのない稜線を目指して
8日目 2022年7月28日(木)
当地は山梨と長野の県境。いやというほど蕎麦の看板を目にします。
昨日の蓼科ビーナスラインもすごかった。つぶれたソバ屋を見たことがない、とは、ある銀行マンがよく言っていた言葉で、お高い店から出前中心のなんでも食堂みたいな店まで、ソバ屋商売の構造的なしぶとさを聞いたことがある。
まずまず本格的なのかな、と思われる蕎麦を食ってみよう。とはいえ、道の駅からアウトレットを越えて車でわずか2分のお手軽さ。
「そばきり喜蕎八(ききょうや)」さん。
キャンカーだとトラックとはすれ違いにくい狭い道沿いにひっそりとあります。
民家そのものだ。
少し高台にあるので雲がとれれば南アルプスが一望だ。
廊下から外を見るような席に案内されます。十割蕎麦しかやってません、とのこと。
11時30分入店ながら、先客3組あり。どうもみな同じものを注文している。
天せいろ、1850円なり。
蕎麦ツウとまではいかない私。解説は控えますが、おいしゅうございました。解説は控えますが、89点。番外としてキュウリの辛子漬け、これが抜群にうまい、100点。
蕎麦で腹いっぱいにしないのが、それこそツウか。次のcafeでスイーツを頼もう。
この旅でさんざんお世話になった地元情報誌「八ヶ岳ウォーク」にいくつかcafeの候補が載っています。(昨日のBOOKS&CAFEも)
13時30分、第一候補の店に行ったら、予想外に混んでいる。それに何よりこのクルマが停められる駐車場ではない。高さ2.8mの天井が、間違いなく木の枝をこする。残念。
平日だからと、のんびりしていられなくなってきてるんだな。激務の現役仕事人の何割かが家族とスケジュールを合わせてこの1週間を夏休みにしているんだろうな。
そういう人を私は応援いたします。
で、どうするか、何となく清里方面に行けばいろいろな店があるだろう、とあてもなく車を走らせます。
5分くらいで、何となく外観のいい店を発見。
MOCCO CAFE(モコカフェ)さん。新しそう。
店内奥へ。見るからに家族経営らしい。
オーディオやCD、レコードジャケットがディスプレイされていました。
むむ、アンプは懐かしのSUNSUI(サンスイ)AU- D707ではないですか。40年以上前、大学生のころにアルバイトでためた金で買ったものと同じ型、名品、よく保有していたものだ。DENONのターンテーブルやAKAIのオープンリールデッキまである。そして立て掛けてあったあったレコードジャケットは、サイモンとガーファンクル「明日にかける橋」、井上陽水「氷の世界」、キングクリムゾン「クリムゾンキングの宮殿」、マドンナ「トゥルーブルー」、イーグルス「ホテルカリフォルニア」、ビートルズ多種、などなど。
私と趣味がドンピシャ。
これはマスターにお声を掛けざるを得ない。
「ご主人、お年は65歳でしょう」、と私の年代より上、やや60年代モノが混じっていることから推理して聞いてみました。
69歳とのこと。
「オーディオを良く見せてください」と。上の写真だけでなく、もう一つの壁際にもう1セットあって、なんでも午前と午後で使い分けているという。いかんせんすべて年代物なので、使い続けると回転系が止まってしまうらしいのです。ご主人だけでなく、奥様(推定ですが)も、かなりオーディオに造詣のある方。私らの年代にしては珍しいことです。
そしてこういう職業、うらやましいですな。
おっと、何を注文したかというと、栗のタルトとコーヒー(コロンビアストレートを選択)、セットで750円なり。
おいしゅうございました。
すべてにこだわりのある店のようです。ひとつだけ、コーヒー豆は「浅煎り」ってのが私の趣味とは合いません。たまにはいいですけどね。
道の駅こぶちさわ、6泊目。今日も延命の湯に入ってのち中華だな。(ホイコーローとライス)
道の駅内の宿泊施設「スパティオ小淵沢」に温泉と和・中華のレストランが入っています。
まいどおおきにお世話になってます。
おっとゲリラ豪雨だ。おっと街灯が停電だ。
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