北の大地をじっくりと
11日目 2025年6月29日(日)

静かで途方もなく広くて寝心地のいい道の駅でした。唯一トイレの設備が少なすぎるのが欠点。
前の道の駅でお見かけした黒の精悍なアドリアモービルに乗ったひとり旅紳士がいました。渋い。
まあ1.5千万円はするんじゃないか、アドリア。車内で優雅に過ごされるのかと思いきや、隣接キャンプ場でタープを張り始めよった。きちんと分厚い前掛けなんぞして、きちんと皮手袋をはめて・・・所作がキマっている。

かっこいいなあ。ああいうアウトドア紳士になりたいものだ。
じんわり暑いものの、風が涼しいから車内でも何とか過ごせる。日曜恒例、だらだらと10時まで新聞まとめ読みなど。
だいたい8時を過ぎるとお泊り車はそそくさと次の目的地に向け出発する。繰り返しますが、タープを張ろうというのはよっぽど余裕かましてるんだわアドリア氏。
案内書のおじさんに確認したら、恵山は中腹までバスでも登れるという。活火山だけど噴煙に見えるのは水蒸気なので毒ガスではないですよ、と。
ガイドブックにほとんど案内されていないので若干心配でしたが、噴煙の火口まで、行けるところまで行ったろ。
この手の山道はきついのは目に見えている。2速にダウンしてヘロヘロになりながら300mを登ると大きな駐車場がありました。

海岸、道の駅からも荒々しさは見えていましたが、ここまで来ると核心部、よくある地獄谷、ってやつ。
恵山の標高は618m。ここの駐車場から300m登ると山頂にたどり着けるそうです。噴煙、ほんとに水蒸気なんだろか。ぼちぼち登り始めます。
振り返ると同じような標高の山々の緑がきれい。

皆さん(軽装の方)はここら辺で引き返すようです。私ももちろん登山靴もないし、ここまで。

いろいろトレッキングコースがあって、山頂に行かないなら3~40分で周遊できるようです。
そのうちの恵山展望台コースとやらに足を踏み入れました。
太陽ジリジリで、ここのところ腕が日焼けしてヒリヒリする。

砂も白く目が焼ける。
やっぱりこれも引き返し。

なかなかに面白い山でした。
ところでこの駐車場に着いたとき、サブバッテリーの電源が落ちているのを確認しました。実は26日(木)の夜も、水道ポンプスイッチを入れた瞬間、ダウンしました。その時はすぐに電源スイッチをoff-onしたら復旧したのですが今回は復旧しません。なぜだろう。
大変にヤバい状況です。
恵山を降りたあたりでスイッチを入れると復旧しておりました。
シロートとして考えたのは、電圧が14Vと満充電の状態だということは原因はスイッチ近辺あるいはサブバッテリーケーブルへの接続部分の接触不良なのではないか。もっと重篤な状況だと復旧などするはずがないからです。
ちょっと私の手には負えないかもしれません。
腹が減ってはなんとやら。道の駅「なとわ・えさん」に戻り(通り過ぎたところにある)食堂へ。「ちさ」さん。

なんでも屋さん。
しょうが焼き定食、800円。

おっちゃん、もっと肉増しで頼むわーー。
今度は恵山をぐるっと回りこんで攻めます。(さっきの山登りルートの先は途中で行き止まりになる)
恵山岬の灯台。
美しく芝が刈り込まれてすがすがしい。この辺に恵山の地熱を生かした温泉宿があります。

さらに行き止まりまで進むと、「水無海浜温泉」。
干潮の時だけ入れる変わった野湯。

一応男女別の着替え小屋があり、水着着用で入浴できます。無料です。
写真には写せませんが、おじさんがno水着で入ってらっしゃいました。ちょうどいい湯加減だと。たしかに触るとちょうどいい。が、あんまりきれいな感じではなく、秘湯を愛する人じゃないと難しいかな。


この看板、よく見かけます。
さて、さらに北上を続けます。
昨日の函館競馬場はなんであんなに風が冷たかったんだろう。今日は風裏にあたるのか?あんまり涼しいとはいえなくなってきた。
道の駅「しかべ間歇泉公園」。

15分に一度、温泉が15mも吹き上げるという、が、見られるのは道の駅とは別の有料施設。壁1枚隔てただけなのに見ることができない。ケチ!
それにしてもここは暑い場所だ。陽だまりに正面から向き合っている感じ。たまらず冷たいものでクールダウン。

今日は次の駅で泊まるか、次の次の駅で泊まるか、とか考えていましたが、どっちにしてもこの「しかべ(鹿部)温泉」で風呂に入らないと入浴施設はなく、汗べとのままではとても寝る気になれない。まずは2つの温泉宿のうちの一つ旅館「鹿の湯」さんの日帰り入浴を頂戴した。550円。

源泉かけ流し。わずかにぬるっとしたいい湯です。
待合所みたいなラウンジみたいなところで時間をかけてクールダウンさせていただきました。こういうところが田舎っていい。

結局のところ、次の道の駅を目指すのはやめにしました。「しかべ間歇泉公園」に置いていた車で寝ることにします。

鹿の湯さんのすぐ近くのセブンイレブンでコンビニめし。
18時半に車に戻ると31℃の車内。すべて網戸にして25℃以下になるのを待とう。



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