秋になると北に行く
8日目 2023年10月17日(火)
またしても風が心地よい快晴。
遠く東吾妻山(一切経山)連峰が見える。写真は切れているがその左に安達太良山も。
さすが名うての道の駅プロデューサーが設計した駅。目の前はフルーツロードと呼ばれる果樹園帯で、道の駅の物販と完全にバッティングする。1軒1軒農家を回って理解と協力を取り付けたそうな。あと一つ、願わくば福島市内への路線バスを引っ張ってきてほしかった。そうすると車を置きっぱなしにできる。ぜいたくなお願い。
さて福島駅西口へ6㎞ほど走ります。コインパーキングが空いていて助かります。
あれ、福島駅西口の表面をきれいに改修したな。
自由通路を渡って表玄関の東口へ。
大規模商業施設ができたという話は私の勘違いか、少しうろついたけど何も変わっておりゃせん。
蕎麦屋「よしなり」は今も人気のようだ。気品高く、うまいけどちょっとボリューム少なめ。さすがに今日はそばはやめにしときます。
12時も過ぎ、知っている店の記憶を総動員したうえで迷わず駅近、喜多方ラーメンの「丸信ラーメン」へ。
店内はコの字、というより正方形の3辺がテーブルになる配置になっています。
この店は沈んだ醤油スープの上に透明な澄んだスープが乗っている2重スープがウリ。かき混ぜずに食べてほしいそうですよ。
醤油ラーメン800円なり。
平打ちの縮れ麺、喜多方ラーメンは安心の味です。
久しぶりに福島交通の鉄路、飯坂線に乗ってみようと考えていました。始点の福島駅から終点の飯坂温泉までわずか23分の旅。
温泉客輸送というより、住宅街を通る、少年少女高齢者の貴重な足となっています。
住宅街を過ぎるとこうなってしまいますね。
飯坂温泉駅を出て、目指すは共同浴場「波来湯(はこゆ)」。歩いて30秒。独特な外観です。飯坂温泉の中では新しいほう。
ありゃりゃ、定休日とな。
リサーチ不足ですなーー。コンパクトできれいな浴場なんだけどなーー。
そうなるともう、あの大御所、「鯖湖湯(さばこゆ)」しかないわな。同じく共同浴場です。
歩くこと5分。
おー、10年ぶり。堂々たるたたずまいは相変わらず。建物自体は明治に再建されたものらしいが、その発祥は神話時代に遡るといわれる伝説の湯です。
なぜこちらを避けて「波来湯」を選ぶかというと、ひたすら熱いんです、湯が。源泉をあまり冷まさないんです。このテの外観の温泉は割とよくありますね、熱くてとても入れないようなところ・・・。
さて料金は200円。???国内最安じゃないの?
入った時点で誰もいないので勝手に撮影を許可しました。
源泉51℃と書いてありますね。
くるぶしまで入ったけどやっぱり熱い。
途中、地元のおっさんが入ってきて、石床にでんと尻を下ろし体を洗い始めた。そのあと、よそモンらしいおっさんが一人二人と。あまり熱いのでよそモンが逡巡していると地元のおっさんが「今日はこれでもぬるいから○♯◎▽・・」「1分も入ってりゃ◎♭○×・・・」と話しかけてくれます。が、語尾が聞き取れない。方言に接し最後が肯定か否定かわからないとき、人はあいまいな笑みを返すことしかできません。
皆、同じように石床に座り、浴槽のお湯を汲んでは体に掛ける、これを繰り返すうちにだんだん皮膚が慣れてきた。ようやく浴槽に全身浸かるまでに高温に対処できるようになったのでした。でも1分が限度。
いい湯でした。
番台の人に聞いたら、本日の湯温は45℃くらい、とのこと。那須温泉の鹿の湯の最高温度浴槽は48℃じゃなかったかな、まだまだ修行が足りませんな。
戻って飯坂線で福島駅の一つ手前、「曾根田駅」で下車。
駅構内、というか駅舎の一部を借りて喫茶店に改造した店があるとのこと。
伏見珈琲店さん。
こじんまりとMAX12席のきれいな店です。
マンデリン700円、黒糖羊羹270円なり。
むむ、できるなおぬし。珈琲も羊羹も大変おいしゅうございました。
コーヒーカップは自分で選べるようになっています。また、最初に出されるのは水、ではなくお湯(レモン入り)っていうのが変わってます。
いい店を見つけるとうれしいですね。
福島駅まで歩いて車に戻り、道の駅「ふくしま」へ。連泊となります。
しかし日が暮れるのが早くなったねーー。
福島駅ビルで買った弁当で夕食。
ちょっとこのパターン、固定化してるな・・・。
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