冬の沖縄3 北に普天間基地を遠望し、南に旧海軍司令部壕を訪ねる 

ロングステイ
1月30日から沖縄にステイしています
3日目 2023年2月1日(水)

旅行ガイドブックは政治を避ける。

先の大戦ほどの古い記憶となれば、または風化してしまえば戦跡は観光スポットになる。では今の沖縄で最も「きな臭い」場所はどこか?辺野古の埋め立て地じゃないですか。さらにその問題の発端となった普天間基地じゃないですか。移設反対派と賛成派がどれほど拮抗しているのか知りませんが、最も政治的な場所を見ておきたい人は多いのではないか?ガイドブックには普天間の普の字もありゃしない。アプローチするにはネットで調べるしかないのが現状なんです。

普天間基地は別名「世界一危険な基地」だそうです。基地に近寄り過ぎると全体が見えないので、俯瞰できる場所はないか、ということで紹介されているのが「嘉数高台公園」(読み方知りません)の展望台です。

那覇バスターミナルから21番バスで35分ほど。「広栄団地入口」バス停下車。

住宅街の坂を登ること10分。

嘉数高台公園に到着。

小高い丘のふもとは児童公園になっていて、保育園児が遊んでいました。

寒緋桜、かな。満開です。

石段を登り終えると、さらに展望台が待っていました。

螺旋階段を登り終えると360度の展望が開けました。

北方に目をやると普天間基地が見えます。

写真にするとわかりづらいですね。

最大限アップにしたのがこれ。

羽をたたんだオスプレイが大量に、ひっそりとあります。

普天間第二小学校は飛行場の北側なので見えず、20年ほど前にヘリの墜落事故があった沖縄国際大学はかろうじてわかる程度です。

確かに住宅街のど真ん中ではあります。

オスプレイ以外でも飛翔体の離着陸訓練が1日何十回もあるとされていますが、20分ほど滞在している間には確認できませんでした。ただただ静かなのんびりした町としか映りません。

展望台には望遠カメラとモバイルPCを広げて待機しているおじさんがいました。

嘉数高台公園展望台・・・最も分厚いガイドブックの「地球の歩き方」でも無視されている。

もっと知った方がいい。場所だけでも地図表記してくれー。

さて、那覇バスターミナルに戻ります。

昼時、ターミナルすぐ横の沖縄そば専門店という触れ込みの店に飛び込み訪問。

「あさひそば」さん。

沖縄そばはよく知らんので、オーソドックスに「沖縄そば・中」をオーダー。750円。

ジャーン

いやびっくりしました。

沖縄そばってこんなに旨いのですか。正直ナメてました。

かつおだしが強い。スープは透明、あっさりと飽きない味。丸い中太麵が独特。そして豚がとろける旨さよ。

反省します。開眼しました。沖縄そば大好きです。

さて、午後からは南部戦跡の中でも那覇市内から近い場所にある、旧海軍司令部壕へ。

55番バスで20分、「宇栄原団地前」下車。

歩いて5分ほどで何やらそれらしいところ着。あたり一帯が海軍壕公園となっています。

しかし暑い。長袖シャツでは限界だ。半袖Tシャツだ、夏だ。

デカい駐車場を抜けていくとまたまた階段。登りきると南に海も見えて爽快な景色が広がります。

慰霊塔の横に海軍ビジターセンターがあります。(外観写真忘れた)

壕ですから、あとは下にもぐるのみです。参観料600円。

資料室を一回りした後、地下へ。

大きな回廊、狭い回廊、さまざまです。

悲惨極まる沖縄戦線の最高決定機関がここにありました。壕を作るだけでもどれほどの県民の労役を強いたのか、無駄とわかって作ったのか、それもわからなかったのか、いずれにしても悲しすぎる。

大田司令官や幹部が軍議をした場所、そして自決した場所でもある。

考えてみれば一般市民は地下深い壕などがあったことすら知らずに艦砲射撃やガマを火あぶりにされて命を落とした。この壕にまず入れるのは軍の幹部ではなく一般市民ではなかったのか。

地上に出れば遠くに繁栄の象徴、那覇の市街地が見えます。

平日だというのに多くの人が訪れていました。高校生も多数。とてもいいことだと思う。

いやー今日もよく歩いた。

歩いた疲れだけでなく、直射日光を禿げ頭に浴びたことで余計疲れた。

簡単な夕飯にしよう。

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