秘境小笠原・母島でどうする 2.父島で船を乗り換え母島に到達

ロングステイ
11月19日から小笠原諸島・母島にステイしています
2日目 2023年11月19日(日)

明け方になって船のローリングが収まってきた。

デッキの潮風が寒くない。

7時半起床、昨夜の夕飯が少なかったので朝はがっつりレストランで摂ろう。

ちょうど老人向け的メニューがあった。洋定食

500円は船メシとしては安くね?

しけでできなかったクルーによるガイドが屋外デッキで開催されてます。

昨日夕刻に(見えなかった)八丈島を通過して以来、島一つない海を走ってようやく今日9時半、彼方に島影が見えてきました。クルーガイドによると、小笠原諸島最北の聟島(むこじま)列島、そのまた最北の「北之島」だといいます。

上の写真中央、にじみのように見えるのがそれです。

いくつかの島々を見て、船に寄り添う鳥の説明を受けていくうち、さらなる彼方に父島列島がぼんやりと浮かんできました。

11時になると父島の島影が鮮明に。

早くも海はボニンブルー。青というより紺に見えます。

北島の二見港に入港します。

しけで40分遅れの11時40分、着岸。

母島を目指す者たちはここで船を乗り換え。おがさわら丸の遅れに連動して「ははじま丸」の出航時刻は12時30分となりました。

この50分の間に食べ物を探さないと昼飯にあぶれてしまいます。ガイドブックに載っていた弁当売店はなく(想定内)、港の反対側の商店に行ってみます。

ちょっと焦りますね。日差しは熱いし。

なんとかスーパーのようなところでおにぎり2個を調達、足らない分は柿ピーでごまかすしかない。

乗船。

これはおがさわら丸よりずっと小さい。

2時間の旅です。

しかしここでも予想外に人が多い。母島の人口は450人に対し、どう見ても乗客は100人はいるぞ。全員観光客だったら明らかに宿のキャパシティーを越えている。地元帰宅民?

おがさわら丸での大多数の人の眠気を調整する時間。13時過ぎると爆睡の方がほとんど。

私も軽く眠ったあとデッキへ。

南からの強風に逆らって進むので速度が出ないような気がします。それでも14時には母島列島の先端が見えてきました。

おお、これが絶海の孤島、日本で一番遠い島、母島。

沿岸が切り立った崖になっていて容易に人を寄せ付けない感じ。

いくつかのピークのうち、最も高い山が「乳房山」463mで小笠原で一番の高峰。滞在中ぜひとも登頂したいと考えております。

ほどなく、風静か、波静かな冲港に入っていきます。

ここから見える人工物がこの島の生活圏のすべてではなかろうか。450人。

お出迎えの人たちが集まってました。

宿泊施設の人がほとんどか。車でそれぞれ宿まで送ってくれるようです。といっても歩いて充分行ける距離ではありますが。

今回お世話になる宿が「Le Ciel(ル・シエル)」さん。港から車で1分、歩いて5分。

こじんまりとした、かわいい宿ですね。しゃれた名前ですね。

入るとハワイを、それもマウイをイメージしたような吹き抜けのダイニングがすぐにあります。

部屋は6室くらい。

コンパクトながら必要なものは全部そろっています。地デジもwifi電波も強力でありがたし。新しく改装したんでしょうか、きれいです。

荷をほどき、島一番の情報センターである観光協会へ歩いてみました。何のことはない、船の発着所の向かい側にあるのでした。

普段はこういうところの力は借りず、ネット検索で情報収集しますが、この島のことはほとんど出回っていない。この観光センターでの紙のパンフが大変貴重なものとなりました。

島に「販売店」と呼べるものは3軒しかありません。

そのうちの一つ、前田商店さん。

人に限らず物資もすべて船が運んできます。おがさわら丸から積み替えられてははじま丸へ。1週間に一度の供給です。

この時間に人々が並んでいるのは開店を待っているのです。16時半です。

ははじま丸から荷下ろしした食料品などを商店の方が陳列するのに時間がかかるのだそうです。野菜とパンが目当てのようです。

そして開店するとわずか数時間、18時には店は閉まってしまうといいます。私もあわてて店に入り、カップ麺やらお菓子やらビールやらを買い込んだのでした。カード、電子マネー使えます。「つけ」はできませんと明記されてます。

夕食、センスある品の数々。

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