今週の一句  プレバトに挑戦! 2021年3月③

ikku 俳句
プレバト俳句に挑戦! 毎回放送終了後に自分も一句詠みます。夏井先生になったつもりで自己評価もします。

兼題は「じゃんけん」

~プレバト 2021.03.25

缶蹴りの 鬼の不条理 山笑ふ

  • 自己評価は ★★凡人 65点
  • 現代の子供もやっているんでしょうか、「缶蹴り」遊び。50台~70台のおじさん達にはそれぞれの思い出があると思います。まずはじゃんけんで鬼を一人決めます。あとの子は5人でも10人いても立場は同じ。鬼は隠れている子を見つけに行って名前を呼び、空き缶を踏みます。そうすると子は囚われの身になります。しかし別の子が、鬼のいない間に空き缶を蹴ってしまうと、それまで囚われた子は全て解放されてしまいます。鬼は全部の子を捕らえて初めて鬼を免除され、最初につかまった子が次の鬼となります。どうですか、この一方的に鬼が不利なルール。ヘタすると鬼が2時間くらい続いてしまうこともあります。ときに子供の遊びは残酷で、いじめの温床ともなります。のどかなるこの遊びができたのは、昔は下級生も上級生も一緒だったから。つまり子供なりに善悪を判断できる組織として機能していたからだろうと、今考えています。
  • 俳句的に美しくはない「不条理」という単語。もうちょっと詩的にするのがセオリーかもしれません。でもじゃんけんから始まる子供の遊びとして缶蹴りを連想したとき、まぎれもなく鬼の悲しさが思い起こされました。せめて春ののどかさと暖かい空気を対極に据えるため、季語「山笑ふ」を選択しました。ちなみに放送では優勝できなかった、フルポン村上氏の句が最優秀だったと思います。

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