伊豆大島・名も知らぬ老若男女10名が3泊4日の合宿を体験する

散策
鎌倉、湘南、横浜を中心に散策します

とあるミッション遂行のため、私を含め男女10名が伊豆大島に集結しました。男7人女3人、年代は推定30代40代50代60代70代と幅広。(何のミッションなのかは発注元と守秘義務契約を結んでいる関係上明らかにできません)

私としては相模湾の海岸に立てば島影の見える伊豆大島に、いまだかつて上陸した経験がない、まさに近くて遠い島なのでした。

島へ渡るには東京・竹芝桟橋から、あるいは熱海港などから、船を使うのが一般的らしい。ただ、天候不順に強いのはどちらかというと飛行機のようです。まあ、あらかじめ航空券を手配されているのだから仕方がない。何より調布飛行場発着を初体験するのは悪くない。

2022年11月25日(金)

自宅から調布飛行場までのアプローチは意外とめんどくさいと知りました。東京都心一極集中の弊害!直線距離はさほどないのにわざわざ新宿を経由して京王線で府中に向かうという遠回りを余儀なくされたのでした。

調布駅北口のこのバス停から調布飛行場行きの小田急バスに乗ります。

調布「基地」ってもうないんですね。ユーミンの「中央フリーウエイ」では調布基地を追い越し・・・とあります。最近まで米軍の何らかの基地が存在していると思っていました。1973年全面返還。あれ、ユーミンが歌ったころ、1976年には基地はなかったじゃないですか・・・。どないなってますねん。

ともあれ15分ほどで到着。元、基地の約半分が調布飛行場になってます。

手荷物は預けも持ち込みも合計して5㎏まで。キャリーバッグスタイルの私は軽々超過して630円の課金となりました。

新中央航空社のドルニエ19人乗り。10名の我々が過半数を占めていますな。

14時45分テイクオフ。

大島空港までたった25分間のフライトです。

天気快晴。安心感のある低空飛行で下がよく見えること。

鎌倉の材木座海岸か逗子海岸あたりから太平洋沖へ。あっという間に大島空港上空へ到達し、かなり行き過ぎてから機首を北に戻して反転しランディング。

遥か彼方に白い頭の富士山が見えます。

空港での点呼で初めて仲間の名前を知らされますがとても1回では覚えられません。

10名のうち7名が島の南、「ホテルカイラニ」、3名が北部の「ホテルパームビーチ」に分かれて宿泊します。

私はカイラニの方。大きめのタクシーに同乗して向かいます。20㎞ほど南下。

途中、三原山が遠景に望めます。こう見えて活火山です。

観光スポットの一つ、地層大切断面があらわれます。

通称バームクーヘン。なるほどなるほど。

また、ここから反対側を見やればいくつもの島影が。

とんがった三角が利島(としま)。その奥の薄い大きな島が新島(にいじま)かな。

ほどなく宿に到着して荷をおろします。

これがホテルカイラニ。

アパート?ペンション?って感じかな。我々が泊まるのは同じ敷地の10mほど離れたところにある建物。

中はこんな感じ、ツインルームのシングルユース。約6m四方の正方形でゆったりしてます。

シャワーのみで浴槽はありませんが、メイン棟に大浴場があるのでそこを利用しました。

18時より夕食。柿の白和えから始まるミニコース。島周辺の魚がふんだんに組み込まれておいしゅうございました。

2022年11月26日(土)

天気は目まぐるしく変わります。今日は一転して雨。第一希望の三原山登山は断念せざるを得ません。

濡れた椿もいいものです。

うだうだと部屋で寝転んでいましたが、雨も小降りになったようなので出かけることにしました。

ここは波浮(はぶ)の港。

展望台には都はるみの名曲が石碑となっています。(写真は夜に撮影したものでフラッシュが反射しています)

徒歩で行きましょう。

しかし、GoogleMapもへっぽこだなあ。車の通れないところは道として認識してくれないようだ。坂道を下っていくとたい焼きで有名な「島京梵天」。

波浮港へはさらに趣のある石段を下りていくと到達します(この階段は地図上に表現できず)。

♪みっか おくれーのーたよりーをーーのーせーてー、ふねーがー-でーてーゆーーくー、はぶみーなーとー、です。

評判の高い「港鮨」さんで近海魚握りでもつまもうと考えていましたが、11時に早々「予約で満席」札が掛けられ、がっかし。しょうがねえ、ちかくにできた素敵なcafeがあると聞く。そこでランチとすっか。

がびーん、こっちは本日臨時休業の札が・・・。(波浮港のレトロな街並みがガイドブックによく紹介されてます。左側の渋い店がその臨時休業「Hav Cafe」さんでした)

だめだ、波浮港を甘く見てた。(ちなみに同時刻、仲間の女子の一人は港鮨にしっかり予約を入れて入店したそうです。おそるべし旅好き女子パワー)

バスで元町港に行かないと昼飯にあぶれるな。と、ちょっと総菜屋さんでコロッケを一つかじります。

結構有名みたいですよ、鵜飼商店さんの揚げ物。

11時39分発のバスで元町港へ向かいます。

バス代は690円だったか。

雨がまた降りだしてきました。元町港のバスを降りたあたりでメシだ。

徒歩1分、「かあちゃん」さんへ。

ホテルの朝食がやたらボリューミーで、べっこう寿司やら海鮮もの定食を食うほど腹が空いておらぬ。で、ラーメン。「磯ラーメン」とな。

海苔の下に隠れているのは、海老、サザエ、トコブシ、青のりなど、おいしゅうございました。880円。

まだ雨がやまない。

雨宿りを兼ねて徒歩2分の温泉施設へ。「御神火温泉(ごじんかおんせん)」

710円。思ったほど塩分きつくなく、まずまずの湯でした。

30分ほど休憩(仮眠)ののち、雨も上がって活動再開。近くのベーカリーや町一番のスーパーなどウロウロして元町港バス停近くに戻ってお土産屋に。いつも大したお土産も買って帰らず家族に謝罪します。

そのお土産屋の2階に喫茶店がありました。cafe好きとしては寄らずにおれぬ。

「もももも」さん。

客おらず。ほほう、アナログオーディオがあるではないか。かけてくれたレコードはカンツォーネか、馴染みはないがいい雰囲気を作っているぞ。

御神火ブレンド500円。ケーキをサービスしてくれました。しかしカップがデカいね。しっかり底まで入っているから350㏄はあるんでないの?マスターいわく、自分でもどのくらいの量かわかりません、とのこと。苦味が強く、コクのあるうまいコーヒーでした。

16時10分のバスで宿に戻ります。

今日もおいしい夕食、(の一部)

ありがとうございました。

2022年11月27日(日)

きょうはミッション遂行の日。またまた快晴だ。

昨日と交換してくれたら間違いなく三原山の山頂を拝めたはずだが・・・。

朝もボリューミー。

初日に大島空港で分かれた3人と合流します。ここで気になるのは相手側の宿の快適さ。やれお湯がぬるいだの、バターナイフがないだの、しょうもない話題で盛り上がります。2日前に知り合ったばかりなのに笑いが絶えません。

17時前にはミッションコンプリート。

さあ、あとは晩飯を食ってコスタリカ戦か、と意気込んで。

18時の晩飯前に大浴場でゆったり湯に浸かり、いざ食堂に行くと明かりが消えている。はて、時間は確か毎日18時スタートのはず、と辺りをウロウロしても誰もいません。

ようやくホテルのオーナー(ハワイから移住してきた方)を捕まえることができました。曰く、日曜日は定休日です、と。聞いてないよー。他のメンバー6人はどこ行ったの??(名前を覚えた人が何人かいますが、連絡先までは交換していません)

たどたどしい日本語で代替の食事処を教えてもらいました。6人中、5人はそこに向かったといいます。

うどん店「あさみ」さん。

これがわかりづらい。島独特のうっそうと天をふさぐ樹木で街灯もなく真っ暗に近い。どっかを左折しろとのことだがそれらしい小道がいっぱいあって・・。こういう時はやっぱりGoogleか。

なんとかたどり着きました。

私が大浴場に入っていたとは知らず、ドアノックも返事がなかったので出発してしまいました、とのこと。全然許します。

しかし、日曜に夕食がないとは知らされてませんでした。こんなハプニングもワイワイいいつまみになりました。なんやかんやたらふく飲んで食って2700円。

帰って悪夢のコスタリカ戦観戦。

2022年11月28日(月)

最終日。

夜明けごろに一回起きて二度寝をしたため、あやうく朝食にはぐれるところでした。

時計のアラームだけではヤバいですね。

最後まで素敵な食事をありがとうございました。

チェックアウトしてタクシー2台に分乗し、大島空港へ。再び3人とも合流して10名に。

すっかり気心も知れてなんだか別れるのが寂しい状況に。一期一会と最初から分かっていても不思議なものです。そういえば高校や大学でもサークル系の合宿がありました。集団が解散するときの、そこはかとない寂しさがあったことを思い出しました。今回は「大島ロス」とでもいいましょうか。

もしかしたら来年同じミッションがあれば会えるかもしれません。

楽しい4日間でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました