キャンピングカーによる全県走破へ
12日目 2023年4月9日(日)
全国的に朝が冷え込んだ模様。車内温度は9.7℃。一般家庭なら真冬だ。
FFヒーターのスイッチを入れてみる。
緑ランプが点灯しているのがそれ、Webasto社のベストセラー商品。走行用ガソリンタンクから引っぱってきたガスをクリーンに燃焼させます。久しぶりなので一酸化炭素中毒にならないように換気扇を回しながらおそるおそる・・・。
うむ、大丈夫そう。みるみる室温は15℃へ。
引き続きの快晴。今日は室戸岬を回り高知市に入ります。
人生初高知。
走り出して間もなく、ヒッチハイカーをピックアップ。むちくちゃ荷物が多いんだこれが。「室戸」の手書きフリップ。室戸岬の手前2㎞ばかりのところの家に帰る途中という。
キャビンに乗ってもらいました。到着までの30分間、楽しい会話ができました。
なんでも、東京のイベントに出席しての帰り、まさにこれが家までのラスト1ピース。すべてがヒッチハイクというからすごい。尊敬します。
大阪の会社勤めに見切りをつけ、ここ室戸の借家に移住。山で炭を焼いたり、近くの猟師である爺さんに教えを請い、獣肉をさばくところまでになったという。地方移住のモデルとして雑誌にも掲載されそうなストーリーの持ち主でした。
自宅前到着。
バックパックにフロントパック?、両手下げ荷物ではそうそう歩けんわなあ。
思った通りに生きるのがあなたの自然体。頑張ってください、クリスティーナさん(日本人です)。
すぐに室戸岬到着。
幕末の志士、中岡慎太郎が海をキッと見つめています。
しかし見つめるその先の方角はパプアニューギニアあたりだぞ。
岬の先端の海岸へ降りてみます。
波が穏やかな岬を久しぶりに見ました。たいがい突端は風が強いものなのに。
振り返ると室戸岬灯台。中岡さんも緑に溶け込んじゃってる。
暖かくなってきたし、波も風もなく最高のドライブ日和だ(昨日もだ)。
コンビニの昼食。
さて今日はどこまで行くか、高知市に近い道の駅で余裕をかます考えと、高知市内に入ってより近い無料駐車場を拠点にするか。後者に決めました。
どうしても本場の鰹のタタキを食してみたかったのです。魚とくれば酒も付きもの、酒ときたらマイカー以外での移動、という風に考えると市の中心部になるべく近くて、キャンピングカーも無理なく駐車できるところ・・・。
ツウの意見として「種崎公園駐車場」が推薦されていました。
あの、桂浜に渡る高ーい橋のたもと、
松林の向こうに穴場の種崎公園無料駐車場があります。松林の中はこれまた無料のキャンプ場になっていて、到着時刻ではまだバーベキューの最中のグループもいました。
そしてここから徒歩10分で「とさでん交通バス」のバス停「種崎5区」がありました。
16時35分に乗車。
「はりまやばし」バス停下車、17時。530円。
これが噂の日本最古の路面電車「とさでん」か。かわいい。
そして「はりまやばし」。
実物を見てがっかり名所、の筆頭格。
でもまあ風情がないこともない。
お目当ては1ブロック歩いたところ、
明神丸本店さん。
予約が無難とのことでTELしたらもう予約受けの時間が終わっていました。こうなると、17時の開店と同時になだれ込んで隙間を突くしかない。
「すみませーん、予約でいっぱいなんですが、18時まででしたらご用意できます」と。まさに間隙を突く形で1時間1本勝負となりました。2階の個室に案内されます。
酒は「土佐鶴 大吉祥」480円。お通しは鰹?ツナ缶みたいなやつ。
そしてこの店の人気ナンバーワン、「藁焼き鰹塩タタキ」980円。
粗い粒の塩がかかっていて肉厚の切り身。店内で都度、藁焼きをしているので香りが本物だ。味変のゆず果汁つき。なるほど人気なのもうなずける。
おあとは、「できたてポテサラ」480円と、「青さ豆腐」580円。
どの品もうまい。
質・量・接客態度すべてが◎。値段もリーズナブル。
ごちそうさまでした。
ところで、来るときのバスの中で確認したところ、行きはよいよい帰りは恐い。帰り、市中心部から、車を停めた種崎公園方面のバスが全くないことがわかりました。しょうがない、タクシーしかない。
なるべくタクシー区間を短くするため、「とさでん」でタクシーが拾えなくなる限界とおぼしき地点まで移動。「とさでん」料金は市内ならだいたいの区間一乗車200円。
いやほんと、これは最古の路面電車。床は板張りだし、ギーギー音は大きいし・・・。
なぜか見かけるとよく乗ってしまう路面電車。調べたら日本の路面電車の2/3を制覇していた。
結局、「とさでん」ではあまり距離は稼げず、タクシーを拾って2,500円でした。
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