北の大地をじっくりと
30日目 2025年7月18日(金)

5年前の10月、ここ道の駅「ひがしかわ道草館」で車内温度3℃を記録しました。凍えました。昨夜は27℃、くしくもこの道の駅で最寒と最暑を体験する羽目になりました。
エアコンのない夏の夜はこんなもんだった。我が家のエアコン導入は私が高校生の頃だったのではないか、不確かだが。
それまでは窓を開けたままじんわり降りてくる冷気を感じたり、うちわを扇ぎつつ睡魔が勝つのを待っていた。それでも何とかなったんだから、温暖化を差っ引いても現代人は忍耐弱くなったものだ。昔と今は暑さのレベルが違うといいますが、大して違ってません、快適さを追うがゆえに人間が弱くなったんです。
10台くらいしか停められないと書きましたが、

第二駐車場やら臨時駐車場やらいっぱいできていました。何となくオシャレなまち。

いつか行ってみたい「居酒屋りしり」。予約を入れると旅のスケジュールが固定されちゃうんだな。今回のエスコンチケットも同様に、この日にあそこにいなければならない、というのは浮遊するキャラバン族には少し重荷になります。
出発。
「かんのファーム」に寄ります。すべて無料。

観光農園はもう充分ですね、ええ、これでやめます。

富良野の町の中心部へ。ファミレスに行きたかったのですが検索してもナッシング回答。

マック。大手チェーン店はここだけだろう。
本日は「北の国から」遺構を訪ねます。北海道に来たらここに来なくてはいけません。50台~70台のオンタイム視聴者の方々はマストです。私は2回目です。
富良野中心部より道道に入って12㎞あまり。麓郷(ろくごう)集落が舞台でした。12㎞引っ込んだ場所ですから富良野に出るのにも極貧の黒板家にはめったにできなかったことでしょう。
ロケ遺構は3か所に分かれており、一番手前の受付で3か所セット入場券1,200円を求めます。
いきなり五郎さん(田中邦衛)の遺言。

ドラマでは死んでいなかった五郎さん、4年前に本当になくなってしまった(田中邦衛)。この遺言の碑を最後に見るのが順序としていいのかもしれない。つまり、
麓郷の森→石の家→拾って来た家、の順番が一番だと思います。
5年前にも詳しく書いたので今回は割愛し主要な写真を掲載します。












北の国からファンには当然懐かしい胸キュンものばかりですが、そうでなくとも我々世代が幼少の頃の日本の家屋って、似たようなものではなかったか(五郎さんの家はあまりに質素すぎるが)、だから郷愁を呼ぶ。そしてなんでも自作してしまう黒板家、最後の方の拾って来た家や石の家などは今でも先進性あるデザインで妙にかっこいい。
5年前と違うところ、田中邦衛がなくなり、五郎さんの墓ができたこと。

そういえば元妻役のいしだあゆみさんも亡くなってしまったなあ。
今日は黒い雲が低く垂れこめていましたが、倉本聰が撮影の舞台にここを選んだ理由は、

富良野岳のあまりにもなだらかな稜線が気に入ったのではなかろうか、と勝手に推測しております。厳しい自然とたたかう北海道ですが、おだやかな稜線に雪をまとわせたりしてキタキツネを遊ばせたり、自然のやさしさも表現できる場所だったのではないでしょうか。
今回、あらたに遺構写真を追加。

地井武男演じる中畑木材の事務所(今は麓郷木材工業が使用中)。そして、

ドラマの冒頭、黒板家が東京からやってきて降り立つ駅「布部駅」跡。こちらは昨年、廃駅になったようです。「北の国 此処に始る」と記されています。
聖地巡礼を切り上げ、最寄りの風呂屋へ。

万華の湯。どこにも紹介記事がない。980円。

誰も使っていない休憩室。風呂はただ広くて面白みに欠けます。紹介しないわけだ。
ガソリンを入れ、ねぐらの道の駅「びえい白銀ビルケ」へ。
ところでここのところ、ガソリンスタンドはサマーフェアを実施中のホクレンさんが大人気。ツーリング2輪族が大挙押し寄せて4輪車が入れなかったりしています。どうして2輪の方達はああやってつるむんだろう。

17時45分、ガラガラの「びえい白銀ビルケ」到着。18時前なので駅舎でビールが買えました。

雨がシトシト降ってきました。
やはり森はいい、昨日のような灼熱の夜には絶対にならないはずです。



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