キャンピングカー 九州35 番外編・明石

キャンピングカー
九州に8の字を描く旅
35日目 2022年4月25日(月)

瀬戸内海を通るフェリーは揺れが少ない。海面を見ても、さざ波もたっていない、池のような海だ。しかし最下級クラス「ツーリスト」の悲しさ、階層の低い部分にある船室はエンジンの微妙な振動を受けやすく、夜じゅう背面電気マッサージを受けているようでありました。9時には下船。

さて、ひょんなことから、今日は大学時代のサークル仲間N君とM君と落ち合うことに。場所は兵庫県明石市。フェリーが着く大阪南港から西へ戻ること60㎞。フェリーで一夜にして500㎞進んだのだから大した寄り道ではない。

大阪、神戸と都会の幹線道路は混雑していて到着に2時間かかりました。

大学時代にお邪魔してから40年、なんとN君の家は当時のまま存在しておりました。築85年の木造和洋折衷ともいえる建物。都市部に希少な古民家といえましょう。

京都から駆けつけてくれるM君の到着を待つ間、散策と買い物。

明石公園の高台から明石駅周辺を望む。

立っているところは明石城。2つの櫓(やぐら)を結ぶ長い城壁の上。これは難攻不落だ。

正面から見るとシンメトリーな美しさが際立つ。天守閣がないこともかえって城に威圧感を与えています。

再会の宴はN君宅で行うとのことで、明石のウマいもん調達にお相伴します。

あー、ここここ、魚の棚と書いて「うおんたな」。40年ぶりだけど、独特の読み方すらすぐに思い出した。

シャッター商店化が進んでいるようだが、なかなかに海産物ゴリゴリ推しのアーケード街健在と見た。

明石といえばたこ焼き(たまご焼き)。

一押しの店がここだそうです。たまご焼き調達後、歩きついでに海岸へ。

日本最古の石造り灯台がこれだそうです(進入禁止になってました)。

そして明石といえば「明石海峡大橋」。

じっくり見るのは初めてです。え、世界最長のつり橋なの?知りませんでした。日本の土木建築技術のすばらしさよ。

このあと、焼き豚やら揚げ物やら巻きずしやらビールやらを買い込み。そんなに食えんだろう、と思っていたところ、更にうれしい計算違いが・・・。N君宅の向かいに住むおばあさまが、男だけで宴会をすると聞いて料理の差し入れをして下さるとのこと。

これがおすそ分けのような規模でなく、カレイ、タコの刺身、野菜タマゴサラダ、肉じゃが、赤こんにゃく煮物、イカと木の芽の和え物、いかなごのくぎ煮、玉ねぎスライス、あなご押し寿司、おにぎり、パイナップルとかんきつのデザート・・・。

買ったものもあるだろうが、料理されたものも多いはず。何者なんだ?スーパーおばあちゃん。何より絶滅したと思われた近所付き合いがこんなにしっかり残っていたなんて・・涙・・感動しました。

テーブル上、タコ焼きこそ一部おばあちゃんにお返しであげたものの、展示の食べ物はすべて平らげてしまった(あ、あなご巻きずしは翌日の3人の弁当となりました)。

40年前の話、40年間の話と、話は尽きませんが、23時に散会。M君は明石市内の実家に戻り、私は歴史的建造物の2階で就寝させていただきました。

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