青森をメインに北東北を巡ります
16日目 2021.6.7
浅虫温泉の向かいに、湯ノ島という、かわいい形をした島があります。
ああ浅虫温泉に来たな、と実感させる島です。
朝の景色が良かったので、パチリ。
はるか遠くにおととい激走した津軽半島が見えます。
今日は、あの、マサカリ型をした下北半島のど真ん中を目指します。
マサカリの柄の部分、細いところに無料の自動車専用道ができてるんですね。昔は野辺地町からずーっと、海辺の平坦な道を北上したものでしたが、いまや少し丘の上をスイスイ走れるのでびっくり。(横浜町までで終わっています)
そして、六ケ所村から北には風力発電のでっかいプロペラがごろごろと。
これじゃ、村の人は当然、電気代などタダでしょうな???
むつ市街を一旦通過して恐山へ。
さして高くはないものの、急峻な山道を登ると、急に視界が開けます。
10時45分到着。
36年前に、1回行きました。その時は曇っていて、ただでさえ異様な雰囲気の山が、さらにおどろおどろしく感じたものです。霊場恐山、ですから。
今日は、この天気じゃーね。白と青と緑でまぶしいのなんのって。
夏です。
そして強烈な硫黄臭。上の写真の地点から振り返ると、宇曽利湖がコバルトブルーの怪しい色彩を放っています。
500円ナリを払って入場。
総門をくぐると、
広ーい境内。
やがて一番立派な建造物の山門。
まだまだ直線は続き、地蔵殿まで。
山門をくぐると、浴場がぽつぽつと見えてきます。
4つある浴場のうち、これは「薬師の湯」。タダです。
しまった。温泉ツウたるもの、入らない手はないのですが、タオル忘れました。
中を覗いてみましたが、濁り湯の硫黄泉、いい温度でした。
まーでも、この強烈な温泉に浸かったら、木綿のTシャツに着いた匂いが1か月ほど取れないな。入らなくてよし。
建築物がなくなると、ごつごつした白い岩肌が広がります。
そこら中にお堂やら仏像が建ってます。
小高い丘から、宇曽利湖の奥、極楽浜が見えます。
ここらへんで引き返します。
地面から噴煙が上がり、立ち入り禁止区域も。
ボコボコ煮立ってますよ、靴の底が溶けるんじゃないかと思いました。
空気は極めて爽快、地面は熱い。
極彩色の風車が目立ちます。
いくら晴れても「霊場」。不気味さはありますね。湖もね。
山の上のぽっかり空いたところに硫黄を含んだ水がたまり、幻想的。霊場だからあやしすぎるのであって、温泉として観光地にしてしまえば大そうにぎやかになったでせうね。
充分恐山を堪能し、山を降ります。
昼飯はむつ市内の「楠こう(なんこう)」さんへ。
高級感のある和風料理屋さんですが、リーズナブルなお値段で利用できます。
おすすめ昼御膳、なるものを注文。
一つ一つの料理が大変おいしゅうございました。気のせいか大間のマグロかな?
いくらだと思います?
980円なり、ですよ。
むつ支社に勤務してたら、公私ともにヘビーローテーションしそう。
今日は下北半島のど真ん中、道の駅「かわうち湖」に行く予定で、近場のおすすめの温泉が、月曜定休日とのこと。
しからば、むつ市内で探す。
渋い温泉を発見しました。
むつ矢立温泉。
入浴料450円なり。
鉄の匂いぷんぷん、山なのに舐めるとしょっぱい。
そして、熱い。
源泉52℃をなるべく冷まさないように加水を控えめにして47℃キープ。熱いわけだ。
みなさん、湯に入るというより、浴槽のへりに頭を載せて仰向けになり、とろとろ流れる熱湯に背中を焼く、岩盤浴スタイルでした。
いろいろな温泉があるなー、勉強になりました。
しかし爽やかすぎる。
スーパーの日陰の駐車場に停めて、窓を全開にすると、風が気持ち良すぎて、最高。
日も傾き始めたので、マサカリの金属部分に入りました。
金属部分から柄の部分を見る。
めったに人も行かない方向に進んでいるのがわかる。
そして、
本日のねぐら、道の駅「かわうち湖」。16時45分着。
やられた。
寂しいところとは予想していましたが、これほどとは・・・。
もちろんほかに車はゼロ。
ダム湖のほとりで、美しいんですが。
他に道の駅の候補はなし。
腹をくくろう。
羽虫もいるので、もう車にこもる。
夕食はスーパーの総菜と、得意のカレー。(ダムカレーではありません)
しかし誰か来てくれー。暴走族でさえ許す。
道の駅ってたいがい明るすぎる照明があるものですが、なにー、何も灯りがありませんよ。
自販機すら照明落としている。
前回の道の駅「わかやま」も、独りぼっちを経験しましたが、今回はその比ではない。
正真正銘、真っ暗。
熊も来ようというもの。熊じゃなきゃ猿が来るぞ。
下北半島のど真ん中の、山また山の中、数キロ先まで民家はなし。
こんなん、道の駅に認定していいんか?
Wifi電波は×。
早く寝て早く起きよう。
一ついいことがありました。星が降るほどきれいでした。
コメント