2月4日から新潟にステイしています
1日目 2024年2月4日(日)
極寒期の新潟は2年ぶりだ。極寒といったって東京と気温はあまり変わらぬ日が続くらしい。雨女と一緒なので旅立ちは雨。
キャリーバッグをコロコロ転がす地面が濡れている、最も嫌いなシチュエーション。
東京駅では雨あがる。
なんかインバウンド勢力に押されている大和民族。中国ではないアジア人が多めでカラフルな新幹線車内となってます。
彼らのお目当ては「雪」らしい。ベトナムやタイの人たちには銀世界が珍しいんでしょうな。越後湯沢で半分以上が降りた模様。もともと空いていた車内がガラガラ状態となりました。
しかし雪は少ないぞ。屋根に積もった雪は30㎝もない。かろうじて地面の露出は抑えられていてスキーには問題はなさそうだ。
長岡を過ぎ、三条近辺ではこの青空。
田んぼに雪が1㎜もないとは珍しい。若干さみしいぞ。
13時40分過ぎに新潟駅着、さほど寒くなし。改修中の新潟駅で買い物など。
人が少ないなー。そこそこの都市なんだからもうちょっと人を集めようぜ。
2日目 2024年2月5日(月)
証券会社営業マンの来訪を受ける。
ばーちゃんの株を一部現金化して残りを新NISA成長枠の投資信託に組みなおす相談でした。義母と嫁のカネに縁はありませんが何となくオブザーブ。今年94歳になろうとしている後期高齢者にファンドの中身を理解してもらうのは到底無理があります。娘は当然母の資金決済に決定権を持っていませんので、あくまで高齢者本人が納得したという形式上の手続きを何重にもしないと営業マンは後ろ指を刺されてしまいます。めんどうなこってすわ。この手の意向確認は契約者年齢別にステップが決まっているんだな。
いいかげん我が国も投資教育を若年層からきっちりと実行したほうがいい、貯蓄から投資にシフトさせたいのであれば。そういえばガキの頃、お金が余ったら貯金しましょうね、と教育された。株なんかギャンブルだと言われていたに等しい。昔はそれでよかったが時代は変わっている。
しかし雪はないなあ。今は2月の一番寒いときなんだけどなあ。
とぼとぼと歩いて喫茶「こもろ」へ。
美しいカップコレクションのあるカウンター。久しぶりだ。
深煎りこもろブレンド500円で2時間、次の旅の構想を練りました。
関東は南岸低気圧通過で大雪警報が出ると騒いでいる。たまには1日引きこもって雪でも見るがいい。
そしてせいぜい滑って転べ、夏タイヤが空転して坂道を落ちろ、と全雪国市民は心の中で祈っている。知らんけど。
こちらも店を出るころにはみぞれとなるが、根雪になるには程遠い頼りない雪だ。
3日目 2024年2月6日(火)
私の最大のミッションである、ばあちゃんの移送の日です。
雪がほぼないことを推定して、昨日トヨタレンタカーに予約を入れていました。
都心が8㎝、横浜は4㎝だと?こっちは0㎝だ。
関越トンネルの前後さえやり過ごせばマイカーでも来れそうだ。
月一回のばあちゃんの内科通院を無事アシストできました。
上越営業所から運んできたのかTOYOTAルーミー。レンタ業界もタマ不足は解消したのかな。12時間で5,940円。
定番の「はま寿司」に行く前(さすがに11時前だと腹が減らないので)、1月1日の能登震災時に路面の液状化で話題になった地区を車窓から見させていただきました。
道路と敷地の接続部分が隆起してのり面のようになっている箇所がずっと続いています。上の写真では少々わかりづらいので、また後日、徒歩で取材したいと思います。
定番はま寿司の後、これも定番になりつつある喫茶「珈琲豆 山倉」さんへ。
民家改造のイートインスペース。おしゃれです。
そして深煎りコロンビアとデカフェとシフォンケーキ。うまい。
珈琲には一杯ずつ解説カードが付きます。
コロンビア550円。安いくらいです。
もっとも主力は豆の販売らしい。
(ミルを持ってきていないので)コロンビアを100g挽いてもらいました。
オーナーはまだ30歳くらい?決してオシャレとは言えないこの地域で、、、末永く営業されることを望みます。
この後、ニトリ、K’sデンキなどホッピング、車さえあれば暮らすのには便利な街だす。
4日目 2024年2月7日(水)
昼の定番、ザ町中華といえば「富貴屋」さん。ふきや、と入力すると富貴屋と変換されるくらい夫婦そろって愛好家です。
本日、私メは味噌チャーシューメン800円。
独自の味を守ってらっしゃる。
この破れ看板だと一見さんは入りづらいよなあ。あまり混んでほしくない気もするけど。
なまっている体に鞭を入れるため、1万歩ウオークへ。
と言いつつ、まず向かうのはコメダ珈琲。
11月に判明した、「元町珈琲店 青山のはなれ」閉店により、落ち着ける喫茶店が減ってしまったのは何とも惜しい。客の流れ込みがあったのかどうか、コメダが満席となっていました。
ひとしきりPC仕事の後、西区の震災液状化跡を見学させてもらいます。1万歩ははるかに突破しました。
石川県の震災は、それは大変なことになっていますが、二つ県を離れたここ新潟も厄介な被害があるようです。新聞によると、家屋全壊が90棟弱、一部損のある家屋が1万5千棟もあるというから半端じゃない。特徴的なのは液状化。
新潟県西区には高さ10~20m程度のなだらかな丘が海岸線と並行して走っているところがあり、丘のふもとに幹線道路が通っています。丘と道路の接するところの地盤が砂地で、その上をコンクリート等で覆って住宅が立ち並んでいます。この砂の粒が均等な大きさゆえに揺れが起こると均等に動き、地面が液体のようにぶよぶよとしてしまうのが液状化現象だそうです。んー、たちの悪い現象だ。
道路と緩斜面が接するところはかなりの長きにわたって隆起が見られます。
この道路と垂直に交わる道路ではアスファルトにも大きなひびが入っていました。
建物の被害は目視した中では見つけられませんでしたが、被害1万5千棟は多い。石川県でも4万5千棟と報じられているので全国的にももっと注目していい。
火災保険の地震補償は全件現物調査が必要なので保険会社も災害対策チームを新潟だけでも立ち上げていることでしょう。(もちろん地震保険は建物と家財のみ、地盤の復旧は補償対象外です)
それにしても能登の惨状はいかばかりか・・・・。
5日目 2024年2月8日(木)
我が家ははま寿司ファンクラブか。
一昨日に続いて2回目の昼飯。150円皿無料券、65歳以上シニア割引などを駆使して4名+持ち帰り弁当1個、合計で2,700円。すごいコスパだ。
入口に近いBOX席が固定席。あざーす。
バスに乗って少し街へ出てみる。
往時の繁栄はいずこ?古町(ふるまち)アーケード商店街へ。
2年前に街のレトロ喫茶を総なめにしたはずだが・・・行き漏らしたか、
たぶん初めて入った喫茶店、「エトワールプリュス」。2階です。
どちらかというとレストランか。しかしレトロ喫茶感も十分ある。
そして既視感がある。
いろいろな町で、アーケードのある商店街で、2階に上がる喫茶店はこの色調だ。
コーヒー飲み過ぎなのでたまにはミルクティー440円で2時間ほど。暖房充分なのがありがたい。
6日目 2024年2月9日(金)
クルマがなくてもバスや電車で充分活動できる場所にありますが、ばあちゃん帯同となると公共交通機関はすべてNGだ。
タクシーを呼びつけ新潟伊勢丹へ。
昼食は7F南国酒家。
すかさずお茶タイムで3Fアフタヌーンティーへ。女性割合95%。
買い物は最小に。再びタクシーで帰宅。往復6,000円近いタクシー代は・・・しゃあないか。
7日目 2024年2月10日(土)
ようやく安定した晴れが予想されてました。
ばあちゃんちの木造家屋は耐震基準未達、証拠に?壁面に大きな亀裂が生じています。
もみじの枝が葉を落としていてわかりづらいかもしれませんが、斜めにそして水平に、5㎝ほどの幅の亀裂があります。
壁面は全体に波打ってもいます。
地面と接するところは剥離して落ちています。5年ほど前から顕著にみられている危険サインです。
先月の能登地震で状態が悪化したかどうか定かではありません。だめもとで保険会社で能登地震での地震損害だと訴えたら、おそらく保険金が支給されると思います。なぜなら新潟市内だけで万単位の建物被害棟数があるということは災害対策チームが迅速かつ幅広な損害認定を行うだろうと想定できるから。視認だけでクラックの幅と長さから能登地震での損壊として「一部損」が認定されるでしょう。100万円以上支払われるかな。
でもだめですよ、元からある亀裂です。この手の行為は保険金詐欺になります。
そして天気、ちっとも安定していなかった。昼過ぎに外出すると途端に雨。
大好きな富貴屋さんで餃子LOVE昼食。
最寄りのAEONまで歩いて向かう最中に雨は本降りから土砂降り一歩手前に。
なんやねんなんやねんなんやねん。風まで吹き付けてきて傘をさしても膝上からびしょ濡れやないか。
コメダ珈琲ですべてを乾かす。
ウォーキング人間には厳しい新潟の冬でした。
青空と黒雲とのせめぎあいね。
ここら辺、新潟市青山地区。青山という名前のとおり高級な住宅街です。大邸宅は外から見ているだけで楽しい。
8日目 2024年2月11日(日)
肉補充が必要と、ぶらりメシ屋探索。
なんとなく気になっていたカフェ風の店、「U.N.B.Y」さん。
「あんばい」と読むらしい。
チーズ焼きカレー1,070円。おいしゅうございます。かぼちゃとなすとジャガイモがごろごろと、卵黄に絡めるとコクが加わります。あっ、肉の補充としてはいまいちだったわ。
よし、1万歩を歩くぞ、と歩き出した途端、雪が・・・。
ばあちゃんがいう「けいたいこうもり」=折り畳み傘は持ってきたが、雪ならば傘は不要だ。しかし太陽が見えているのに水の塊は落ちてくる。昨日と同じ、なんやねん、この天気は。
強くなったりあがったり、衣類に水が沁み込まない程度に早足に、ほうほうのていで飛び込んだのはcafe「小さな森珈琲」。
広いし明るいし、まず東京近郊ではありえないゆとり空間で、目下新潟市おすすめ№1です。
やっと雪あがる。
それにしても根雪になる気配がない、このまま積雪なしで終わりそうだな。
がんばったところで8,000歩どまりだった。
9日目 2024年2月12日(月)
今日こそ快晴だろう。
ばあちゃん、達者ぶりをアピールする。外を歩くには片手に杖、片手は家族の者の手を頼りに、すり足で30㎝ずつ前進だ。滞在期間の終盤になると外出を望むようになる。
それならば匍匐(ほふく)前進圏内の「珈琲豆 山倉」がちょうどいい。
この店、クオリティが高すぎて商売は難しいと踏んでいましたが、なかなかどうして、味にうるさいコーヒー通の心を徐々につかんでいるようで、営業継続には問題ない模様です。三連休最後の本日は込むことも予想しましたが、ばあちゃんの匍匐前進の間に私が席を確保し、3人のばかばかしい話題で楽しい時を過ごしたのでした。
平和に一日は暮れていく。
最終日 10日目 2024年2月13日(火)
少し咳き込みが多いとみたばあちゃんの様子に、本日の予定では朝の新幹線で帰るところをずらし、かかりつけ医に診断してもらうことになりました。
予約なしで割込み診察を受けた結果は、なんでもなし、と。よかったよかった、しかないね。
というわけで臨時の昼食は、はま寿司。笑えるくらいよく行くなあ、今回3回目。ばあちゃんかなりの偏食家ゆえにここしかないんだわな。
新潟でさえ外套が要らないんだから、暖冬です。
予定を大幅にずらして18:18発の新幹線で帰路に。
春節の影響も多少あるのか知らんが、越後湯沢駅からのスノボ客で平日夜としては込んだ車内でした。二人席はとれず、三人席のAとBに座ってプチ宴会していたら、次の燕三条駅から肥満サラリーマンにC席に座られてしまい、東京駅まで少し遠慮の状況が続きました。
コメント