キャンピングカー栃木・福島・山形 3.西吾妻山登頂そしてズブ濡れ

キャンピングカー
秋・南東北の陣
3日目 2022年9月7日(水)

道の駅裏磐梯の朝は、

風もなく音もなく、霧。

6時20分に起床したのは、登山ができる可能性があるから。

西吾妻山について各種の山の天気予報を見ると「てんきとくらす」サイトで、午前中いっぱいは登山指数Aランク。ただし日差しはないようで、したがって眺望も望めないだろうことがわかります。どうする?この先、少なくとも木曜金曜は全く登山不適のCランクとなっている。土日まで平地で停滞するのもなあ。

そんなときにスポーツNAVIを見ると、昨日の我がベイスターズは負けムード漂う試合をなんとか延長11回で勝ち越したそうじゃないか。おらも頑張らにゃいかん、と妙なシンクロ意識で登山決行を決意したのでした。(ホントですよ、このファン心理)もしだめなら米沢市観光をすればいい。

西吾妻山を登るには山形県米沢市側からロープウエーとリフト3本を乗り継いで北望台からのスタートとなります。標高差380m、登山難易度はもちろん初心者グループ。

そのロープウエーの起点、湯元駅までは道の駅から30㎞、45分の山道となります。

桧原湖北岸を過ぎ、山形県との県境の峠あたりから霧から霧雨に・・・。

ロープウエー駅に到着しました。人影もなく、看過できない霧雨状態だったので朝飯を食いながら様子を見ることに。

すると8時半あたりから徐々に霧が晴れてきました。ポツリポツリと登山客が駅に向かいます。こうなると人間の天才的な楽観論が持ち上がり、このまま曇りが続くだろうと根拠なく確信したのでした。結局9時20分発のロープウエーに乗車。

わずか6分で天元台高原駅到着。

いいんでないかい。

スキー場の一番下のところ、広くて見晴らしもいい。

ここからは3本のリフト。

おてんとさんもうっすらと。

ひょっとして晴れ??

最後の3本目のリフトが長い。霧は間断なく発生しているものの少し上に這い上がる程度。つまり風がない、したがって登山指数がAなんでしょう。

北望台到着。すぐに登山口があります。10時スタート。

なかなかに小気味よい坂道の樹林帯。足元の石や岩が濡れていて下りは滑らないように神経使いそう。

20分ほどで樹林帯を抜け、かもしか展望台。木道。いいねえ。水平である証だもんね。

木道は続くよ、どこまでも。

こりゃ、良い子たちの課外授業で使われるのもわかる。

25分で大凹(おおくぼ)の水場。

ここからはちょいと急登になります。

大きな岩をすり抜けるのにはためらわず手を使います。

写真ではわかりづらいですがかなりの斜度。這いつくばる感じです。

またまた木道があらわれたり、

ワンパターンでないから飽きないですな。

おっと目指す頂上か、あれは。と思いきや、これはコブのようなもの、まだまだ先。だいたいこんなパターンが多いです。

見晴らしの良い(晴れれば)「梵天岩」到着。

ここから15分で山頂となりますが、霧が次第に霧雨になってきました。

頂上は眺望がないとのこと、樹林帯の中の三角マークを見逃さないように最後の登りです。

霧雨が雨になってきました。ここでようやく雨具装着。

11時40分登頂。2035m。

ひと時ものんびりできない雨。休憩なしですぐさま下山に向かいます。

本降りの雨、ときに豪雨、の状態。

私の雨装備といえば・・・釣り用のジャケットいっちょう。下はなんでもない化繊パンツ。水をはじくどころか吸ってしまいそう。帽子はすでに濡れそぼり状態。リュックにカバーを掛けるなんか思いもよらず、当然雨水がしみこみます。ついでに、ストックは朝、忘れてきていました。

石や岩が濡れてつるつる。どこが滑らないか、いやどこが滑るからいっそ滑ってしまおうか、など慎重に判断しながら降ります。

それでも降りている間は筋肉も使うし、ときたまアップヒルもあったりで、体は熱いまま。

スマホが濡れる中、果敢に花を撮ったりはしました。

ようやっと、13時20分に北望台まで降りてきました。

ここからあの長ーいリフトに乗ります。豪雨です。

リュックを下ろしてしばらくすると、覆われていた背中が冷たく・・・、何だこの釣りのジャケットは防水じゃないのか―?また、リフト座面の傾き(尻が下がるような斜度がついています)によって、パンツ(外)からパンツ(これ下着)に冷たい水の流れが・・・。いわゆるパンツまでぐっしょり、ってやつ。上から下への自然の流れで登山靴の中にも水がプール状態、歩くとグッチャネッチャ音が出る始末。

そして何といっても運動をやめた体が静止して乗るリフトの寒さよ。

3本で40分くらい乗ったか。低体温症の言葉が頭をよぎる。

前に夏山登山で低体温症になって亡くなった高齢者のニュースがありました。夏なのに??と思っていました。

わかる。

例えば山で骨折して動けなくなって一夜を明かしたりしたとき、十分な濡れ対策をしていないと大そうヤバいということを身をもって体験しました。

大反省。夏山をなめちゃいかん。

ほうほうのていでロープウエーを降り、車に戻ってすっぽんぽん着替え。指の先がしびれている。そして腹が減っている。このあたりにレストランなんてあろうはずもないので、しかたなく、昨日に続いてレトルトカレーを温め、残っているパンを食べたのでした。まだ寒い。

ところでこのロープウエー+3本のリフト共通往復券の料金は4200円。のところ、営業難なのか、3200円に値引きになっており、さらに近くの白布温泉の入浴券がついてました。温泉であったまるのが一番。

以前、行ったことのある「東家」さんもいいんですが、せっかくなので別のところ、「中屋別館 不動閣」さんを訪ねました。

日帰り入浴料700円が浮いたぞ。

歴史がありますね。

オリンピック風呂というのがウリだそうで。(何やらいわれが書いてありましたが省略)

なるほどこれは素晴らしい。

長さ30mはあろうかという横に長ーい浴槽。源泉かけ流し。窓の向こうには滝やら清流やらがあって雰囲気もよし。芯から温まりました、ありがとう、タダ券。

標高の高い裏磐梯にいる理由もないので、本日の泊は道の駅「猪苗代」標高571m。

このあたりでは一番新しい施設です。広くてすこぶるキレイ。

コンビニめし。(冷凍のタンタンメン)

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