全国旅行支援を使ってみた 【車中+旅館】2泊3日奥日光湯元の旅

キャンピングカー

2年前のGoToトラベルにはお世話になりました。今回の「全国旅行支援」、ダサい名前だけど旅人には間違いなくおトクなはず。利用効率のもっとも良い(コスパがいいってこと)ポイントを考えてみました。

マイカー利用で夫婦2名で1泊する場合、平日に出かければ宿泊費用が40%引き、MAX5,000円×2名=10,000円おトクに。さらにチェックイン以降、翌日中に使えるクーポンが3,000円×2名=6,000円もらえることになります。

これを満たす最低限の宿泊料金は1名1泊12,500円。この数値前後で宿を探そう。この時期、行く先はズバリ、紅葉+温泉しかない。日光しかない。

2022年10月24日(月)

全国旅行支援スタートの少し前に宿を予約しました。10月25日(火)の1泊。1泊2日じゃもったいないなあ、もう1泊(前泊)増やそうか。こういう時はキャンピングカーの出番です。

幸いなことに栃木県には温泉付きの道の駅がたくさんあります。ついこの間、9月にも利用させてもらった道の駅「たかねざわ元気あっぷむら」で車中泊しよう。

家を出るのが14時半過ぎになってしまったため、圏央道、東北道、北関東自動車道を頑張って走破しても日没となりました。

3回目の泊となります。今日は人の出が多い。だいぶん旅行需要も上向きか。

18時半に到着して、さっそく温泉。冷え込んでいるので温かさが身に染みるぜ。

同日なら何度でも出入りOKなので、風呂⇒食事⇒風呂と、健康ランドのような利用ができます。

館内は21時までレストランも開いているのがうれしい。レストランはセルフサービスと若干高級な2タイプがあります。今回はセルフサービスのほう(花紋さん)を利用。

風呂上がりのビールと家庭的なつまみの数々、実にまったりします。野菜の煮物や大根の漬物が無料食べ放題。きっと従業員のおばさまが家で作ったものを持ち込まれているに違いない。うれしいね。

そしてまたひとっ風呂浴びて車内へ。

地デジ電波もすべて入ります。

2022年10月25日(火)

うっすら太陽が出た朝。きわめてゆるゆると起きだします。

道の駅が火曜定休なので使える施設はトイレのみ。車中泊時には定番の朝食セットを食べているうちに10時を過ぎました。

本日は、ここから日光湯元の宿まで移動するという、たったそれだけの目的しかありません。

一般道で日光市内に入ると、そこそこ観光客がいる。

ふらっと入ったのは昼飯のラーメン店。

平打ちのあっさりした醤油ラーメン。

地理的には喜多方ラーメンの流れか。おいしゅうございました。

さて、いろは坂。

高度を上げるにしたがって紅葉の色が鮮やかに。まだ今年は全開ではないのかな。

中禅寺湖まで上り詰め、あまり行ったことのない、左側エリアへ。歌ヶ浜駐車場に車を停めます。

男体山がクリアに見える。寒い。

ここからは徒歩で湖岸を800mほど歩き、英国大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園を目指します。

ダウンジャケット必須です。

程なく英国大使館別荘記念公園。公園といっても建物が一つあるだけに見えますが。

そばに立つ樹の赤がいい。

さらに150mほど先には、イタリア大使館別荘記念公園の本邸。

建物内に喫茶「コモ」なるスペースがあるようですが、係員のおじさんに、英国大使館別荘の建物にある喫茶店のほうがおすすめです、と正直に言われてスルー。 戻ります。

いやホントに寒い。

入館料@300円。この黒壁の建物は奥日光を愛したアーネスト・サトウの山荘だったそうな。

館の展示物をちらっと見ながら、

2階にありました、喫茶コーナー。

由緒ある英国流cafe。紅茶とスコーンのセットが1500円くらいだったか。

珈琲にはうるさいけど紅茶には全く造詣のない私。でも大変おいしゅうございました。

見下ろす紅葉も悪くない。

正面は中禅寺湖、悪くない。

車に戻ってさらに北上します。

竜頭の滝、修学旅行生が塊で動いてました、なつかしや、私も小学6年生の時に同じようなところを見てたんですなあ。

戦場ヶ原を過ぎると湯ノ湖へ到着。公営駐車場に、いい色の木々を見つけました。

16時、宿にチェックイン。

湯ノ湖畔に一番近い宿、リーズナブルな(はっきり言って安い)宿、「湯の屋」さん。

1泊2食付き@12,000円。支援により@4,800円引き。2名合計で14,400円。安い。

クーポン計6,000円もここでもらいました。

正直、施設は古い、いやボロいです。誹謗中傷しないのが私のモットーですが、こう言ってもおそらく宿の人も許してくれると思います。コロナ禍で従業員確保もままならず、内装まで手が回らないのは客も宿もお互い承知だと思うからです。硫黄の強烈な濁り湯が24時間かけ流しというだけで十分です。食事もおいしかったですよー。今後も応援していきますよー。

2022年10月26日(水)

朝。晴れるとは聞いていましたがここまですごい晴れだとは・・・。

4階の部屋の窓から、西には金精峠へと続く山道がくっきり見えます。南には湯ノ湖。

ひとっ風呂浴びて朝食。

早々にチェックアウトして外へ。

ヤバいくらいに空が青い。

湖畔に集う人が増えてきたようです。

晴れてるけど、湖畔に近づくにつれ、やっぱり寒いんです。

振り返れば昨日の宿が遠くに。

水も澄んでます。

35年ほど前、栃木勤務だった頃、2夫婦でこの湖にボートでこぎ出でてマス釣りに挑戦したなあ。誰も1匹も釣れなかったなあ。いと懐かし。D君夫婦、元気かーーー。

湯ノ湖を後にして、竜頭の滝が今日も大混雑なのであきらめ、もったいないから華厳の滝でも行こうか、と。何十年ぶりだろうか。

華厳の滝駐車場から眺めるどっしりとした男体山。すでに昨日までの雪も解けています。小学生の団体に先を越されると厄介なので急ぎます。

ここからエレベーター(往復@570円)で100m下ったところが有名なスポット。

まずまずの水量、美しいです。

さて、帰路につきますが、6,000円分のクーポンは今日中に栃木県内で消費しなければならない。しかも使える店の範囲が極めて狭い。使い勝手は決して良くないのね、何とかしてくらはい。

間違いなく使えるのは道の駅。県南にある道の駅「みかも」に立ち寄りました。私の守備範囲外なのでわかりませんが、妻はここで土産品を5,000円ほど消費したといいます。

残り1,000円は昼食代の一部にしよう。近くの佐野アウトレットへ。

栃木県の名物でも何でもない、チェーン店のハンバーガーにクーポンを費やしたのでした。

ガラガラの東北道、やや混みの首都高をぶっちぎって家路に着きました。

全国旅行支援の感想

・宿泊費や付随する交通費を一定額割り引いてくれるのは実にありがたい。

・支援スタート10/11の前にじゃらんで予約しました。大手旅行サイトなら後付け支援も可能ときいたからです。宿に直接予約の場合は後付けを巡って混乱したのではないでしょうか。10/11以降に便乗値上げした宿もあるというし。

・クーポンは平日が休日より高く@3,000円とインセンティブを付けた点は客足の平準化という点で評価できます。

・ただし、地域の経済を潤すという意味では未完成。使用可能店舗の登録制ではなく、すべての飲食店・小売店に開放すべきと考えます。大手フランチャイズの地方店に金が落ちるのでは効果は半減します。

・クーポンを宿のチェックイン後に渡すというのはまずい。1泊2日で夜到着だと、使える期限は実質、翌日のみ。事前渡しなり、電子化するなり、ここら辺は工夫できなかったものか。

・おそらく年末には施策終了となるでしょう。一定の効果は出ると思いますが、離れていった従業員確保や新たな疫病への備えなど、中期的には大胆な変革も必要となる業界だと思います。

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