釣行日 | 2023.07.11(火) |
釣りもの | タチウオ |
船宿 | 弁天屋 |
釣果 | 7匹 |
弁天屋で朝のタチウオ船に乗るのは自分的には一つの風物詩となっています。
今年も・・・おや午前船がなくて一日船だけになっている。どうしたんでしょう。釣り物と配船のバリエーションが最近とみに少なくなっている気がする。あの疫病の影響が続いているのか、それまでの乱獲がたたったのか、原油高騰で船の数を絞ったか、船員の確保が難しいのか。関東屈指の人気船宿でさえこれだから、他も同じなんでしょうか、寂しい限りです。
今日は35℃が予想される尋常ではない暑さの日。
前日予約したあとに大いに悩みましたが、横須賀の気温は33℃とあるのを見て決行。
タチウオ釣りバカは健在のようですな。
6時15分着でブービー。弁天屋で一番大きな船に入る隙間は2か所のみでした。ほとんど右舷ミヨシ(船首の方の端)。
南西の風に対して船が従えば太陽を背にできるというメリットはあります。しかし足場が悪い。船は船首にかけてすぼまる形なので足を着ける面積がぐっと小さくなります。おまけに海面までの高さが高くなる・・・。もう30分早く着かねば普通の席は確保できないものと反省。平日なんだけどなあー。会社休んだサラリーマンもいそうだなあー。
7時15分定時に港を出ます。
30分走って千葉県富津沖で実釣開始。棚は「上から15mから5m、オモリは40号で」と船長アナウンス。
ああ、なるほど。ミヨシ付近に電源がないので船宿で携帯バッテリーを借りようとしたら、おかみさんから「ごく浅だから電動は要らないよ」と言われてました。
2投目くらいで初ヒット。5mも切った浅瀬です。食い込みもよくランディング。多分25名ほど乗船している客の中では水揚げ一番乗りらしい。乗り合わせていたTV番組「釣りビジョン」クルーの方に取材されるという名誉。
程なく2本目もゲット。どうやらこの場はミヨシ側に軍配が上がっていたようで、胴の間や艫(つまり大部分)では不発らしい。
1時間ほどして業を煮やした船長から場所替えのアナウンスがあり、富津沖から横須賀猿島沖への大移動。
灼熱の船上の環境はどうか。
アクエリアスと麦茶をそれぞれ1ℓずつ用意してきました。登山用長袖シャツ1枚と、下は釣り用長パンツの裾をたくし上げ、足元はクロックスといういでたち。東京湾のど真ん中は厳しい暑さ、とは感じません。陸地が35℃なら海上は30℃かな。思っていたほど汗もかきません。
さて、猿島沖。
棚が50mから30mと深くなり、オモリ60号へ。やば、何で強引に電動バッテリーを借りとかなかったんだ・・。
タチウオの活性はまずまずのようで、場所により、40mだったり30mだったり、とにかくよくアタる。
しかしそれから先、エサの鯖切り身をタチウオが甘噛みした後、針に掛かってくれないのだ。
今までの知識を総動員して何とか針掛かりさせる工夫を試みる。くわえた後にゆらゆらさせたり、少し落とし込んだり、知らなかったふりしてそのまま緩く巻き上げたり・・・。
満を持して大きく竿を上げるも、すっぽ抜け。何度繰り返したか。アタってもおよそ7割がたはすっぽ抜け。周りはバンバン釣り上げているし、イラつく。
電動リールなしで50m巻き上げるのは疲れる。すっぽ抜けてもエサはかじられて使い物にならないからその都度巻き上げて交換しなくてはならない。
途中で冷やしラーメンの昼飯を食べながら冷静に考えた。
船長がもう一つ言っていたこと、「針は1号で」、これか。自分は2号針しか持っていない。過去に2号針でダメだったことがないから。
夏タチといって、この時期はまだ太っていない小さめのサイズが多い。口が小さければ大きな針には掛からない。人間でいえばストローサイズの針より爪楊枝サイズの針の方が口に引っ掛かるというもの。小さい針が有利だったと結論付けました。
準備不足だわ。
あまりの暑さにおびえて釣行を躊躇したくらいだから道具の検証を怠っていました。
13時30分納竿。
結局7匹。今日の状況なら15匹は欲しいところ。完敗。
竿頭は24匹。半分以上の方が10匹以上でした、とのことですが、数より何よりアタッているのに針に掛かってくれないもどかしさを何時間も過ごしたのが悔しい。針の号数も早く気づいていたら船上で購入もできたのに。後の祭りです。
金沢八景の陸地が近づくにつれ、風が熱くなってくる。
やっぱり海上は涼しかったんだ。
家に帰って汗と潮に汚れた衣類を洗い、竿とリールを洗い、と事後整理を考えるとうんざりします。そのうえで調理。何でこんな時に釣りバカは沖に出るのだと。
この釣りは9月ごろが適期かな。タチウオも一回り大きくなっていそうだし。
まだ小ぶりが目立つのね、この時期。7匹いるとは思えないクーラーボックス。
太いやつでも指3本か。
ま、一家3人の夜のおかずには適量ではあります。
刺身、煮つけ、塩焼き、骨せんべいと。大変おいしゅうございました。
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