キャンピングカー 北アルプス立山・白馬 あとがき 

tateyamahakuba キャンピングカー

9日間の旅を振り返ります。

行程

山に登ること、山を眺めることを目的に、目的地までのシンプルな往復。直線状の行程でした。

雨の山はいけません。何日かいるうちに晴れる日があるだろう、しかも真っ青な空になる日もあるだろう、という期待を込めての9日間を設定しました。

特別な費用

1.ガソリン代

走行距離は約750㎞。メーター見当でガソリン消費量は約75ℓ。てことは燃費は10㎞/ℓと、良好でした。ガソリン代は2つのガソリンスタンドでのレシートからリッター概算156円と算出し、ガソリン代総額で11,700円となりました。レギュラーガソリンの単価上がってますねー。ちょっと前のハイオクガソリン以上の単価になっちゃってます、とほほ。

2.有料道路料金

今までの長旅とは違って時間がある程度限られていたため、使える有料道路は全部使いました。圏央道藤沢ICから中央道小淵沢ICまでの往復と、小淵沢から長野道で安曇野ICまで、梓川スマートICから小淵沢ICまで、の合計で12,880円でした。やっぱりガソリン代を上回っちゃうんだ。こりゃ考えものだ。日程に余裕をもって一般道がいいかな。

3.乗り物代

まず、白馬八方尾根にアプローチするための、ゴンドラ+リフト1+リフト2の往復セットチケットが2,700円。次に、立山室堂平にアプローチするための、電気バス+ケーブルカー+ロープウエイ+トロリーバスの往復セットチケットが7,160円。合計9,860円となりました。いずれも前売りで購入すると相当安くなるものですね。事前にネットでよく調べましょう。

4.駐車場料金

八ヶ岳リゾートアウトレット。300円。アウトレットモールの駐車場が有料だなんて、ここ以外は知りませんよ。平日だから人出は少なくてもしょうがないけど、何か、モール自体も次々とブランドショップが撤退していて寂しかった。このたびの国難に伴った一過性のものであればいいんですが。軽井沢のアウトレットとともにさわやかな高原で買い物できる場所は維持されてほしい。

5.入浴料

全日、日帰り温泉を利用しました。8回で5,640円。単価705円です。白馬八方温泉の強アルカリ泉の湯質が最高でした。

6.洗濯代

毎日替える下着等のセットは6セット持っていき、1回のコインランドリー使用で済みました。700円。

7.Wifiレンタル料金

いつもの「WiFiレンタルどっとこむ」にて、旅の期間+前後2日間のレンタル、送料含め概算で4,200円くらい。無制限プランでスマホとほぼ一体の携行を貫き、使いまくりました。

8.土産物代

家族用に100%ももジュース、シャインマスカット、カラフルなミニパプリカ詰め合わせ、朝採れトウモロコシを、すべて道の駅「こぶちさわ」にて購入2,587円。扇沢売店にてファンシーグッズ550円。自分用に、白馬三山バッジと立山登頂記念バッジ計1,100円。総計4,237円。

以上、「特別な費用」は1.~8.合計で49,517円となりました。

インフラ

電気:インバーターを介するAC電源の使用はTV視聴とPCへの充電とシェーバーへの充電。他はDC電源使用でウオーターポンプと照明と炊飯器、Wifi充電。雨の日もありましたが、ほとんどソーラー発電でまかなえました。冷蔵庫もFFヒーターも不要なこの季節は電源不足の心配はありません。

ガス:カートリッジ1/3ほどの使用のみ。

水道:出発時にガソリンスタンドで12ℓのサブタンクに業務用水を満タン補充していただき、以後、補充する必要のない量を使用、余裕でした。

電波:通話およびインターネット環境の維持には問題なし。TVが見られなかったのは扇沢の駐車場のみ。まあ、あの山でTVを見るのは無理でしょうね。

環境と装備

横浜を出発するときの気温が最高25℃、最低17℃と、この時期にしては寒いくらいで、下はデニムのパンツ、上はTシャツに長袖シャツ、といういで立ち。長野入りしてからのほうが暑い印象、たとえ山間部でも気温は若干高めの最高28℃、最低は15℃くらい。長袖シャツ不要で過ごせました。(登山時は別物)

また就寝時の状況は、車内温度計を見ながら、朝まで20℃を保てる夜(朝?)なら薄い羽毛布団1枚でOK。同17℃でタオルケット+羽毛布団、13℃以下になると毛布+羽毛布団、という寝具対応でした。前回学びましたが、夜から朝にかけての気温低下は雲があるか否かで決まります。雲がある日は気温は下がりません。

山への想い

自分は山が好きなんだな、と客観的に今、思っています。見慣れた里山ではなくて、森林限界を超える高い山のことです。見るのも、登るのも好きです。

なぜか。突き詰めれば、見たことのないものを見てみたい、という欲求からでしょうか。

自分の場合は登りたいから登るのではなく、見たいから登るのです。(釣りたいから釣るのではなく、食べたいから釣るのにも似てますか・・・)

仕事組織上の地位の上昇を山に例える人がいます。課長、部長、役員、社長と、「昇れば違った景色も見えてくる」と。確かに槍・穂高連峰も、今回の立山も、自分が高く登る努力なしには得られない景色ではあります。

この日本で、平らなところはほとんど見てきましたが、それは国土の何%でしょうか。日本における山林の占める割合は67%、つまり国土の2/3は山林なのです。その中には平地からは容易に見ることのできない山の奥の奥があって、基本的には自身の足で到達しなければならない。それこそが見たことのない景色、未体験ゾーンとして残っているのです。

考えてみれば、例えばイギリスには日本のような急峻な山があるでしょうか、ドイツは?オーストラリアは?とても目立った山は思い浮かびません。外国人登山客も多い日本。山への憧れを持って来日しているのでしょう。そもそも美しい山を持っているというアドバンテージを我々日本人は生かさなきゃいけない、と思います。

退職して筋力の衰えた今は、しかし、登れる高い山は限られてきます。目指せ、百名山、という気持ちはありますが、今回思い知ったのは2日あるいは3日連続しての登攀は腿の筋肉が許してくれないってこと。つまり山小屋に連泊して縦走するなどというのは、いまだとちょっと難しい。(山小屋に一つのハードルを感じているのもあります)

趣味は多いほうだと自負しています。せめて20年前に、山登りに目覚めていたら・・・と思うこともあります。実際、振り返れば20年前は・・・、釣りに夢中だったか。

難しいけど、いつかは百名山を登り切りたい。初級コースといわれる山はもうそんなに残っていません。が、中級コース以上であっても、登るスピードさえ遅くてもいいのなら・・・。80歳以上と思われる登山者も、よく見る光景ではあります。

楽にアプローチできる方法を模索しながら、これからはジムに行く回数を増やして足の筋力を維持しなければいけない、と考えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました