キャンピングカーを拠点として山に挑みます
８日目 2021.9.14
当初の目的も達成したし、家に帰ってしまおうか、との考えもありましたが、今日は家に近づくにつれ天気も悪くなるようです。対して、広ーい長野県の北半分は好天気らしい。ここでするべきことはないか、
地図を見て考えた。
そうだ、近くに百名山があるではないか、しかもお手頃の。
「美ヶ原」。
日本一標高の高い道の駅があることで知っていましたが、登山というより散策の場所かなと、ノーマークでした。高さだけでいえば2000ｍ越えの山ですが、足で登る高さが128ｍだけなんで・・・。ただ、今日みたいな日にはぴったりだぞ。
ほりがねの道の駅を9時半ころ出発。
美ヶ原までの距離は約30㎞。短い距離で2000ｍまで登るので、相当な急登だろうと想像はしてました。実際その通りでしたが、何せ車がいない。すれ違いの車がほとんどないので、いかにカーブが多くても、坂が急でも、あまりストレスを感じません。山道慣れてるしね。
北アルプスがくっきり見えてきます。ついついよそ見しちゃいます。
1時間ほどで、行き止まり終点の美ヶ原高原駐車場に到着。
一帯がなだらかな高原となっていて、上の写真、レストハウスの上に頂上の丘「王が頭（おうがとう）」が見えるのですが、ここがガスの発生地点でかつ風が吹き荒れていまして、この時はお隠れになってしまいました。
この写真の反対側はガスもなく、はるかなる北アルプスがみえます。
美しい屏風です。
せっかくここまで来たんだから、ガスがあっても王が頭まで登ろう。
標高差128ｍなんで、散策といえば散策ですが、近道を選択したので、やや斜度はありました。
途中、牧場を横断したりして（牛はいませんでした）のどかですな。
しかしガス。
やがて頂上。
ごっつい電波塔やホテルが建っていて、頂上の緊張感はありませんな。
ホテルを回りこんだところに三角点があります。2034ｍとあります。
南側を向いて撮っています。ガスがなければおそらく八ヶ岳、南アルプス、富士山も？見えるんでしょう。残念。
寒いので即刻退散。近道ではない、もっと楽なルートで下ります。
北西を向けば、ガスの影響もなく、北アルプスの稜線がくっきり見えます。1画面では収まりません。
乗鞍、槍・穂高連峰、鹿島槍、白馬・・・とこまでーも続く巨大な壁です。
ちょっと拡大して槍ヶ岳。
写真中央の、ちょこんと、可愛くとんがったところ、槍の穂先です。
どうやっても目立つんですな、これが。
登山歴の浅い私でも、槍ヶ岳が見えるとついうれしくなってしまう。「ほら、槍が見えるよ」というのは登山者の間でよく交わされる言葉。「あっ、富士山が見える」というのと同じですな。
しかし槍は平地では見えません。高いところに登って初めて見えるんですな。ありがたや。
お昼近くになりました。レストハウスでも軽食があるようですが、せっかくなので車内でゆっくり食べようと。
在庫一掃処分の意味もありますが、袋めんにカレーをぶちこんでやろうと。
袋の粉末スープを半分くらいに、水も少なめにして。
見た目はアレですが味はまずまず。
電波塔が近くにあるからか、TV電波（地デジ）の入りがものすごく良い。こんな山の上でTV見ながらラーメンってのもいいね。
ところで昔ならった、標高と沸騰温度（沸点）との関係。高い山では沸点が下がるという。
検索したら標高2000ｍでは沸点は100℃ではなく93.8℃になるらしい。どうりで早く湯が沸いたわけだ。
さて、寂しい山道をひたすら降りて帰路に向かいます。
行きでさんざん利用した道の駅「こぶちさわ」を本日のねぐらとします。
案の定、長野県南部から山梨に入ると雨が降り出し、やがて本降りに。
明日のパンを買って早々に風呂へ。JAF割引730円のやつです。
この温泉施設、ホテルにもなっていて、2種類の飲食場所があります。前回と違うのは9月12日期限のまん延なんちゃら措置が解除されているため、自主休業が解けて営業している点です。ありがたや。そして再開と同時に定休日も返上で営業されている。頭が下がります。
で、中華料理店へ。
山水楼さん。立派な店です。
酒類提供ももちろんOK。
八ヶ岳ビール「タッチダウン」ピルスナー、700円なり。きくー。
飲食店でビールなんて何か月ぶり？
神奈川県ってどうだったんだろう、忘れちゃいました。
ちなみに長野県はまん延なんちゃらさえなくて、当然ずーっと飲食・飲酒は自由だったはず。やっぱ大分違うものだね。そしてホイコーローとライス。1180円くらいかな。
夜まで風呂もメシもある道の駅、最強です。
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