北アルプス稜線を見る旅
1日目 2023年7月19日(水)
とにかく山屋の朝は早い。
4時にはひそひそ会話が始まっている。天候は霧時々雨が予想されています。それでも御来光に期待しているのか。
カーテンを開けるとそんなに空は悪くない。いやよく見ると安曇野市街方面は雲海が全面を覆っていました。
5時に第1陣の朝食。そんな早メシの習慣はありません。相部屋のおじさん(私より少し年上と見える)もゆっくりしますとのこと。第2陣は5時45分、これで充分。でも6割がたは第1陣のようです。山屋の体内時間はどうなってるんや。
昨日の夕食プレートに和の朝おかず。おいしゅうございました。
なかなかいい天気じゃないか。
スマホ電池が極少だからか?ピンボケすいません。
相部屋のおじさんはこれから槍ヶ岳に向かい、本日は西岳の山小屋に泊まるそうです。体力あるなーーー。約7割の人は下山ではなくてさらに南方の山々を目指して歩き出した模様。
こっちは寝間から廊下に出ようと左足を踏み出した際にウールの登山靴下が滑って大開脚。右の膝小僧をすりむいて止まったという失態。大腿筋が疲労のあまり平時のように制御してくれませんでした。
7時にはチェックアウトで追い出されます。
やはり山小屋は独特な世界でした。旅館ホテルと同じとはいえません、あくまで小屋、ですね。
下山開始。
両ひざの衝撃をかばうために両太ももにはさらに働いてもらいます。
昨日ガスで見えなかった大天井岳に続く稜線が今日ははっきり見えます。ただ風が強く、おそらく日中には雨雲が運ばれるのかと思います。
最初は割と快調にすいすい降りていきます。この合戦尾根は最初と最後がやや緩く、真ん中が険しい山道です。合戦小屋を過ぎたあたりから両ももがへなへなになっていきます。
第2ベンチを過ぎると凸凹の岩に着地した際、足首をグリっとひねるのを制御できないようになりました。登りと同じ、ゆっくり歩めばいつか着くさ、とのんびりと行くしかありません。
標準コース時間を大幅にオーバーして10時15分に登山口に戻ってきました。
ここから500m下った駐車場までは舗装道路ですが、この緩やかな下り歩行さえキツい。膝がガクッと折れそうな恐怖と闘い、やっと車に到着。
Mammutザックを車に運び入れてやれやれ、なんとか山岳救助隊のお世話にならずに済んだ。
数百m下ったところにある「有明荘」。燕山荘グループの系列で、温泉の割引券をもらっていました。700→600円。
今日燕岳を下ってきた人が何人もいます。
源泉かけ流し、硫黄臭がいい。そして凉しいーーーー。ここでやっと汗を流せる至福。
ランチ営業もやっているようですが、若干早いので下界に降りることにしました。
適当に見つけたそば・鮨屋の「釣人」。信州ど真ん中なのに海釣りをする店主のようです。
海魚の刺身はややお高いので、そばランチ980円。
さすがにそばの国、つゆが少しシイタケだしの香り。おいしゅうございました。
広い駐車場で30分ほど仮眠させていただきました。キャンピングカーの快適さをまざまざと感じます。
本日の野営地は行ったことがなく興味のあった道の駅「ぽかぽかランド美麻」と決めていましたが、到着するとやや蒸し暑い環境と判明し、2年前にもお世話になった道の駅「白馬」に変更。
標高700mを越え、涼しさは申し分なし。雨がザーザー降る中、車内温度26℃。快適。
もはや体を休めることが第一優先。少し早めの17時30分に道の駅併設のレストランで食事。まあこれでも山小屋よりは遅い。
行者ニンニクと豚焼肉丼1,100円。2年前もそうだったけど、ここのメシは旨いんです。これからも頑張ってください。
もも、ふくらはぎ、ストックを維持した上腕、昨日のザック重量を受けた両肩、全てが硬直している。
もうおとなしく時を待つしかない。
しかし涼しい。
コメント