キャンピングカー山形6 名湯肘折温泉上ノ湯、遥かなる記憶の鮭川村そして再び米沢

キャンピングカー
一県集中短期旅
6日目 2024年10月8日(火)

なかなかしつこい雨が朝になってもポツポツと止む気配がない。

銀山温泉に来たからにはもう少し足を伸ばし、名前だけ知っている肘折温泉に行ってみよう。30㎞くらいしか離れていない。

出発直前、VANTECHのVEGAに20年も乗っているというおじさんから声を掛けられ、キャンピングカー談義が20分も続いた。肘折温泉の情報もいただきました。温泉街の道が狭いので手前の「肘折いでゆ館」に停めて歩いたらいいと。そうそう、肝心の詳細地図がガイドブックには載ってないんだな。

実際はそんな余裕すらなく、目指す共同温泉施設を通り過ごしたところで適当に車を停める。

よく見れば公共無料駐車場だ。

温泉宿の日帰り入浴を受け付けているところは2、3あれども、みな13時以降から、となっている。まだ11時だからさすがにパスして、朝から晩まで開いている共同浴場の「上ノ湯」に決めておりました。

レトロすぎる入り口、我ながらよく気付いたものだ。やる気ゼロのおっちゃんに400円を支払うとすぐに脱衣所。

客は誰もおらん。

入り口の狭さは昨日の銀山温泉「しろがね湯」と似ているが、中はこちらが意外と広い。

浴槽も十分広い。

ちなみに石鹸シャンプーの備付けはありません。というか、浴槽にお湯があるだけで何もないといった方がいいか。蛇口から冷たい水だけは得ることはできます。良かった、誰もいなくて・・・お作法がわからん。

頭と体を洗い、桶で浴槽から湯をじゃぶじゃぶ掛け、仕上げは冷たい水で・・・

湯質はすばらしい。成分表すらないのでわかりませんが、ナトリウムほか数種のミネラルが溶け込んで濃い。舐めると少し甘味すら感じる。バスクリンを10倍に薄めたような薄緑色をしています。

今回の旅の温泉はどれも一級品を選んでますが、あえていうとこの湯が一番か。強い湯ではあるが個性が出すぎず、あがった後のさっぱり感が格別で何度も入りたくなるような・・・玄人向けとでも言いたい湯でした。

しかし肘折温泉郷、谷あいに突然現れるところは銀山温泉と同じ。こちらはおっちゃんが言っていた通り、旅館街の道が狭いねえーーー。

さて、ここまで北に来ることは当初想定してませんでした。さらにもう一つの想定外、鮭川村というのが近いので行ってみます。

ここは我が父のルーツのある地です。

1929年(昭和4年)生まれの父は2017年に88歳で亡くなりました。幼少の頃か、生まれる前か(私の記憶はあいまいですが、)とにかくこの山形県鮭川村から一家そろって神奈川県茅ケ崎市に移り住み、父は縁あって母方家の婿養子となった(らしい)。なんという認識の薄さ、実の父の何たるかをしっかり把握もしていない息子であります。(家族の過去への理解ってそんなもんじゃない?と内面の声)(祖父は戦争の話をしたがらなかった、なんて話をよく聞きますが、それじゃあ戦争以外の過去を祖父はどれだけ語ってくれたの?目下の者はほとんど核心的なことは知らなんじゃない?)

話がそれました。私が中学3年生の夏休み、50年前、父のクルマで家族で1回だけ鮭川村の親戚?の家に泊まりに行ったことがあります。高速道路もほとんどなく、難儀しながら1日かけて到着した覚えがあります。

その時に見た風景に近いのがこちら。

鮭川。文字通り鮭(ではなく鱒)が採れる川。最上川の支流です。

実際はもっと険しい谷あいだったかもしれません。あれ以来、全く交流もないので・・・

もてなしてくれた料理といえばおじさんが網で獲った鱒を使った川魚料理と、つきたての餅だったかなあ。鱒はともかく餅は抜群にうまかった。

高校生くらいの子供がいて、カレンダーに「エクソシ」と書かれており、聞いたらやっぱり映画「エクソシスト」。ここから山形市の映画館まで見に行くというのはそれはそれは大変だったろうと今も思い出します。

鮭川を見ただけでも良しとしましょう。

新庄市に出て、国道13号線を南に戻ります。

途中、昼飯に気軽に立ち寄れるだろうと思ったら大間違い。東北をなめちゃいかん、飲食店は街道筋でさえ見つけるのは難しい。ネットで調べて狙い撃つしかない。

中華そば「雅」さん。ようやく探し当てました。山形ラーメン万歳。

新庄から米沢まで南下し、本日のねぐらは再び道の駅「米沢」。

さすがにもう米沢牛も山形牛ももういらん。ラーメンももういらん。

和風ファミレス「まるまつ」で軽い夕食となりました。

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