秘境小笠原・母島でどうする 1.おがさわら丸で荒れ狂う太平洋に船出

ロングステイ
11月19日から小笠原諸島・母島にステイしています
1日目 2023年11月18日(土)

とある仕事(ミッション)を受けて小笠原諸島の南の果て、母島に行くことになりました。ミッションなんていうと大げさですが、依頼元から仕事の内容は絶対情報非公開にという誓約書をとられた以上守らなければなりません。

昨年は伊豆大島に同じ目的で行きました(→詳細こちら)

小笠原諸島へのアプローチは一択。客船「おがさわら丸」で24時間の旅しかありません。

東京・竹芝港の最寄り駅はゆりかもめ竹芝駅ですが、JR浜松町からも歩いて7分とあり、そちらを選択。

そういえば久しぶりに降りた駅だ。父の会社が浜松町にあって学生時代までは記憶にありましたが・・・あれ、世界貿易センタービルってなくなったの?あんな高いビルどうやって壊した?

迷うことなく桟橋到着。

すでに乗船が始まっていました。

やや、人が多い。

1週間に1便だから?予想外。

船は私の経験でいうと(キャンピングカーの移送で使った)北海道行きや九州行き、四国行きのフェリーに比べてやや小ぶりか。マイカーを積まない客船だからか。

船内も長距離フェリーより質素な感じ。

スカイツリーも見えます。

定刻11時出港。

すぐにレインボーブリッジ下を通過します。

うーむ、雲行き怪しいねえ。

すぐに船内アナウンスで、当航海が悪天候による揺れが予想され、酔い止め薬など事前準備を願う旨の放送がありました。釣りで慣れ親しんだ東京湾。湾口にかけて白波の出方をみるとちとヤバそう。

昼飯はレストラン「ちちじま」で。島塩ラーメン900円なり。

おー、言われた通り、東京湾を出るとうねりが高まる。

天気晴朗なれど波高し。

伊豆大島横を通過中。白波に富士山がきれいだ。

電波も完全に途絶えた。読書は夜にとっておくとして何するか?シアターなどの娯楽設備もなく、ぼけーっと外でも見るか。

おがさわら丸の後部には展望ラウンジ「ははじま」があって、軽食・ドリンクも提供しており、ラウンジテーブルは「昼のスナック」よろしく、すでにアルコールを相当量摂取した常連客で賑わう。こちとらはカウンターでコーヒーブレイク。

大島の次は利島、鵜渡根島、新島、式根島まで視認できたところあたりから雨も伴ってきた。

神津島から先、三宅島や御蔵島は見えん。ローリング、ピッチングも激しくなってきた。

一旦船室で昼寝してしまおう。

船は7階層で私にあてがわれた船室は4階の二等エコノミー寝台、フェリーでおなじみのやつ。2段ベッドです。

ひゃーマットが固いわー、あと3㎝厚くしてくれー。

うつらうつらして17時。室外に出てみると、船内を歩く人がいない。たぶん300人以上は乗っているかと思われるが、この揺れで皆さま自室にこもって身を横たえているのだろうか。それもそのはず、通路はまともに歩ける状態ではない。手すりを全面的に頼るしかない。手すりがないところでは前に行こうとしても大きく横に膨らみ際限なく流される。

手ごわい。

人生最大級の大しけだ。

船酔いはしない自信があるが、これからシャワーと夕飯をどうしようか。レストランは早々と通常営業をやめ、弁当のみ提供するという。汁物なんか提供できないわな。エレベーターも止まった。

時間は相変わらず有り余るほどあるので、初志貫徹でシャワー。(大浴場がないんですな)

そこらじゅうにあります。誰も使っていないのは、もしかして使用中止のアナウンスを聞きのがしたかもしれません。無料。ただしタオルは持参とのこと。

何もする気にならない時は椅子に座ってボケーっとするしかないようだ。目の前のにいちゃんが突然吐いた。クルーに今後の揺れの見通しを聞いたところ「これ以上悪くはならないが、朝方まで続く」という。それなら多少食欲はなくてもメシは腹に入れよう。

牛焼肉弁当1,000円。結局レストランで弁当をいただきました。

船の揺れは小規模なら体には心地よく、眠りを誘うのはバスや電車と同じだと考えます。しかし度を超えると常に揺れを制御しようと筋肉を使って体が疲れ、やがて脳が疲れていきます。

20時には早々とベッドへ。しかし頭を置いた枕が横滑りするとは。

クルーいわく、めったに逢わないしけ、だと。

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